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2009/02/04

シンポジウム「障害のある人への読書支援におけるデータ活用の現状と課題」

特定非営利活動法人「バリアフリー資料リソースセンター(BRC)では、以下の要領で、シンポジウムを開催します。


2.21大阪シンポジウムのご案内


「障害のある人への読書支援におけるデータ活用の現状と課題」

視覚障害者の読書環境は、図書館による視覚障害者サービスの充実とともに、NPO、ボランティア、専門出版社が制作する点字・音訳・デイジー・拡大図書の利用など読書スタイルの多様化が進んできました。また近年のIT技術の進化とブロードバンドの普及によって、「ないーぶネット」「びぶりおネット」といった手軽な利用手段も実現しています。

しかし、その一方で、「自分にとって必要な本が読めない」「新刊がすぐに読めない」「自分にあった読書スタイルで読めない」というマッチングやタイムラグの問題などが残されています。そして、視覚障害者の読書環境の問題に比べて、比較的取り上げられることが少なかったページがめくれない肢体不自由の人や、市販されている本のままでは内容を理解することが困難な学習障害や読字障害の人など、多くの「読書障害者」の読書環境の問題がクローズアップされるようになってきました。

今回のシンポジウムは、さまざまな立場にある「読書障害者」が、どのようなニーズをもっているのかを知り、どのようなサポートが可能なのかを考えるために企画いたしました。とくに、今回はアメリカから先進的な取り組みとして知られるブックシェアプロジェクトのジム・フラクターマンさんをお招きし、電子データとインターネットを活用した取り組みの現状と課題を講演いただくとともに、日本の現状を考えるため、昨年度実施された視覚障害者への読書ニーズ調査の結果と分析を報告いたします。

また、最後のパネルディスカッションのコーナーでは、視覚障害者向けサービスとして世界的にも先行している事例である「ないーぶネット」「びぶりおネット」のサービスを紹介するとともに、さらに読書障害者全体へのデータ利用による読書の可能性を検討します。あわせて、高等教育における障害学生への支援のためのデータ活用についても取り上げ、図書館やNPOなどさまざまな情報提供機関が連携を図りながら、読書や学習面で今後果たしていくべき役割について考えます。

日時:2009年2月21日(土)13時~16時30分(12時30分受付開始)
会場:大阪市立中央図書館 5F大会議室
〒550-0014 大阪市西区北堀江4-3-2
電話:06-6539-3304
URL:http://www.oml.city.osaka.jp
※大阪市営地下鉄 千日前線・長堀鶴見緑地線、西長堀駅下車 7号出口すぐ
定員:300人
参加費:無料
主催:特定非営利活動法人バリアフリー資料リソースセンター(BRC)
共催:静岡県立大学国際関係学部石川准研究室、大阪市立中央図書館、大阪公共図書館協会(OLA)、日本図書館協会障害者サービス委員会・関西小委員会、特定非営利活動法人全国視覚障害者情報提供施設協会・近畿ブロック(予定)、近畿視覚障害者情報サービス研究協議会
<申し込み方法>
お名前、連絡先、参加人数(複数でご参加の場合のみ)、その他ご要望(点字版資料が必要、手話・要約筆記が必要等)を明記のうえ、2月10日(火)までに電子メールまたはFAXにて下記にお申し込みください
<申し込み・問い合わせ先>
特定非営利活動法人バリアフリー資料リソースセンター(BRC)事務局
〒171-0031 東京都豊島区目白3-21-6-101
電話:03-3950-5260
ファックス:03-5988-9161
電子メール

■プログラム
13:00. 開会
バリアフリー資料リソースセンター(BRC)の紹介と本日のシンポジウムの趣旨 服部敦司(BRC理事長)
バリアフリー資料リソースセンター(BRC)は、「出版社」と「本をそのままの状態で利用することが困難な読者(読書障害者)」との橋渡しをおこなう第三者機関として、2005年10月に発足したNPO法人です。

13:15. 「視覚に障害のある人の読書に関するアンケート調査」の結果から見えてきたこと 松井 進(BRC副理事長)
※BRCでは、財団法人車両競技公益資金記念財団からの研究助成を受け、昨年度、視覚障害者を対象にした読書ニーズ調査を実施し、600人の回答を得ることができました。その結果の概要と分析を報告します。
13:45. 障害のある人への情報保障におけるブックシェアプロジェクトの意義 ジム・フラクターマン(米国ブックシェアプロジェクト代表)
ブックシェアプロジェクト(リンク先 英語)とは、視覚障害や学習障害など読書障害者を対象にしたアメリカの会員制ウェブ図書館です。出版社の許諾を得た書籍の電子データを自由にダウンロードすることができるサービスを提供しています。
   
15:00. 休憩


15:15. パネルディスカッション「データ活用によって広がる障害のある人の読書の可能性」

<パネリスト> 
ジム・フラクターマン(ブックシェアプロジェクト代表)
服部敦司(BRC理事長)
岩井和彦(全国視覚障害者情報提供施設協会理事長)
青木慎太朗(立命館大学グローバルCOE「生存学」創成拠点特別研究員/羽衣国際大人間生活学部非常勤講師)

<コーディネーター> 
成松一郎(BRC事務局長)

16:30.終了





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