2023.12.01

11月の読書メーター

11月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:4336
ナイス数:1315

教科書名短篇 - 少年時代 (中公文庫)教科書名短篇 - 少年時代 (中公文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-3e0705.html
中学の教科書に採られただけあって、まさに珠玉の掌編集。
いずれも懐かしく思い出せる物語でした。
読了日:11月30日 著者:


雨に消えて: 夏樹静子ミステリー短編傑作集 (光文社文庫)雨に消えて: 夏樹静子ミステリー短編傑作集 (光文社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-da96af.html
表題作始め、かなり「こわーい」話ばかりでした。
読了日:11月28日 著者:夏樹 静子


殻割る音 (小学館文庫)殻割る音 (小学館文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-5214b0.html
料理と受験を両立させて、母と台所へ立つことを夢見る少女のお話です。料理関係の本コンクールで賞を貰ったとか?
読了日:11月26日 著者:中村 汐里


おいしい旅 しあわせ編 (角川文庫)おいしい旅 しあわせ編 (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-14ef4d.html
女性作家6名による、幸せを感じる食の旅。どれもホノボノとしていてよかったです。松本へ原点を求めて行った【失われた甘い時を求めて】が一番好きかな。
読了日:11月24日 著者:大崎 梢,近藤 史恵,篠田 真由美,柴田 よしき,新津 きよみ,松村 比呂美,三上 延


あの日に帰りたい-駐在日記 (中公文庫 し 53-3)あの日に帰りたい-駐在日記 (中公文庫 し 53-3)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-a8d70d.html
危険な事件にも立ち会っていた周平のことや、花の右手が不自由になった事件のことについては時折触れられていますが、その詳細は判りません。
もしかしたらこのシリーズ以前に、そのことが書かれた本があるのでしょうか?
読了日:11月22日 著者:小路 幸也


クロワッサン学習塾 (文春文庫 か 84-1)クロワッサン学習塾 (文春文庫 か 84-1)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-f8da99.html
いいお話しでしたが、三吾の妻、真司の母親の話が出てこないのが気になりました。
読了日:11月21日 著者:伽古屋 圭市


優しい言葉―パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫)優しい言葉―パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-d974fb.html
今回、猫との攻防(?)の描写がクドかったがのが少し鬱陶しかったです。
読了日:11月20日 著者:群 ようこ


私はわたし、Age83のストリートスナップ私はわたし、Age83のストリートスナップ感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-a2d62f.html
幾つになっても、おしゃれというのはむずかしいです。
読了日:11月18日 著者:木村 眞由美


虞美人草 (新潮文庫)虞美人草 (新潮文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-819049.html
中学時代に読んだとき、「藤尾は北を枕に眠る」という表現だけを何故か覚えています。
読了日:11月16日 著者:夏目 漱石


長野電鉄殺人事件 (徳間文庫)長野電鉄殺人事件 (徳間文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-fe84d3.html
「事件の背後に蠢く戦時中の暗い裏面…」が、かなり怖いお話しでした。
読了日:11月14日 著者:西村京太郎


かもめ食堂 (幻冬舎文庫)かもめ食堂 (幻冬舎文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-af6b91.html
読みながら、頭の中では小林聡美や片桐はいり、もたいまさこが動き回っていました。
読了日:11月12日 著者:群 ようこ


死の軌跡 (徳間文庫)死の軌跡 (徳間文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-63a370.html
時刻表トリックを駆使したアリバイ崩しが、非常に面白かったのです。
読了日:11月10日 著者:森村誠一


西村京太郎自選集(3) 空白の時刻表 (徳間文庫)西村京太郎自選集(3) 空白の時刻表 (徳間文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-cf6cdf.html
いずれも時刻表トリックで、とても楽しめました。
読了日:11月08日 著者:西村京太郎


キッチン常夜灯 (角川文庫)キッチン常夜灯 (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-3d30d4.html
色々な事情のある人を、常夜灯のように灯してくれるビストロです。
読了日:11月04日 著者:長月 天音


おネコさま御一行 れんげ荘物語 (ハルキ文庫 む 2-18)おネコさま御一行 れんげ荘物語 (ハルキ文庫 む 2-18)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-09e229.html
一番良かったのは、兄夫婦が母親の死後に本当の安らかな生活を取り戻したことでした。
読了日:11月02日 著者:群 ようこ


うさぎパン (幻冬舎文庫)うさぎパン (幻冬舎文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/10/post-9ec652.html
高校生の日常と淡い恋。出てくる人たちがみんないい人で、癒されます。
読了日:11月01日 著者:瀧羽 麻子

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2023.11.30

ヘッセ他【教科書名短編 - 少年時代】

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著者:ヘッセ・竹西寛子他
価格:770円
カテゴリ:一般
発売日:2016/04/25
出版社: 中央公論新社
レーベル: 中公文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-12-206247-4

ヘッセ、永井龍男から山川方夫、三浦哲郎まで。少年期の苦く切ない記憶、淡い恋情を描いた佳篇を中学教科書から精選。珠玉の12篇。文庫オリジナル。

 

中学の教科書に採られただけあって、まさに珠玉の掌編集。

いずれも懐かしく思い出せる物語だったが、もう30数年前のこと。当時まだ受講生だった頃に教材として取り上げられた【夏の葬列】(山川方夫著)は、今も忘れることが出来ない一篇だ。

長く訪れることの無かった疎開地に、出張帰りに立ち寄った「わたし」。そこで出会った葬列の写真は、戦争中の苦い思い出を一瞬にして覆してくれるはずのものだったのだが。
より一層罪を感じて、その葬列を見送るしかなかったのだ。

自分のせいで死んだと思い込んでいた少女が、実は助かっていた。それを知ってホッとしたのもつかの間、より真実を知ってしまって絶望する。
これはかなり衝撃的だった。

 

三浦哲郎の【盆土産】。出稼ぎの父親が土産に持ち帰った「海老フライ」を食した少年の、素直な喜びが心地よかった。

 

ほかに、

少年の日の思い出】ヘルマン・ヘッセ(高橋健二訳)
【胡桃割り】永井龍男
【晩夏】井上靖
【子どもたち】長谷川四郎
【サアカスの馬】安岡章太郎
【童謡/吉行淳之介
【神馬】西寛子
【幼年時代/柏原兵三
【あこがれ】阿部昭
【故郷】魯迅(竹内好訳)

 

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2023.11.29

ドラマ「きのう何食べた?」第8回

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今回は、それぞれの選択をした三組の夫婦が描かれる。

その1

シロさんが受け持った、夫からのかなり条件のいい離婚に応じないという女性の話。
夫はどうやら国際ロマンス詐欺に遭っているようで、彼の目を覚まさせたいというのが依頼だ。

夫と一緒に関空にまで出かけていくシロさん。誠意があるなぁ。

 

その2

ケンジの店長夫婦の話。浮気癖が抜けない店長に愛想を尽かせているれい子さんだが、最近はよりを戻しているように見える。
一緒にベトナム行きを計画したり、店長もまんざらではない様子。

ところが、ある日帰宅したら離婚届の用紙が置いてあって、家の中はもぬけのからになっていた。
子どもたちも、れい子さんに味方をしている。
傷心の店長は、一人でベトナムへ旅立つ。

 

そして、シロさんの両親。

家を売って老人ホームへ入りたいといって、シロさんに詫びる。
家を残してやれない事への罪悪感のようだ。

勿論シロさんはそんなことを当てにしておらず、幸せな老後を祈っている。

 

今回の料理は、ベトナムがらみでエスニック。
鶏もも肉をまるごと炊飯器で一緒に炊くとは!鯛飯だって同じような発想だから、ありかもしれない。

上記三組の夫婦には、これまでで思い出す色々な出来事があった。
「その1」の事例では、子どもが小さかったとき、夜泣きをする赤ん坊を仕事のある妻をいたわって負ぶって公園へ行ってくれたこと。
そんなことが、自分勝手な夫を救う気持ちに繋がっていた。

シロさんはふと、ある夜、食材の一つ「タマネギ」を買いに行ってくれたケンジのやさしさを忘れることが出来ないのだった。
小さなしあわせ。でも、かけがえのない出来事といったものはある!

 

画像は、12年前の11月29日。落葉降り敷く図書館前。

 

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2023.11.28

夏樹静子【雨に消えて】

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著者:夏樹静子
価格:770円
カテゴリ:一般
発売日:2018/02/08
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-77606-0

愛する我が子へ、様々な思いに翻弄される母親たちの姿を描いたミステリー短編傑作集。

 

表題作【雨に消えて】は、母親が必死になって探す「我が子」の正体を知って驚いたのだが……。

この一篇を始め、かなり「こわーい」話ばかりだった。

最後の【ガラスの絆】が一番良かったかな。かなり偶然が支配しているのが気になったが。

他に、

亡くなった人への【陰膳】

【水子地蔵の樹影】

【火の供養】

【砂の殺意】

いずれも、幼い子どもを亡くした母の執念のようなものを感じた。

これらは、夏樹静子独特の世界と言える。

 

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2023.11.27

達人戦表彰式

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羽生善治九段が「達人戦」初V 丸山忠久九段との決勝制し棋戦優勝数を歴代最多46回に更新 

将棋の「達人戦」というのが、今年から始まったようだ。

「50歳以上」というのが条件で、従って藤井君は勿論、渡辺さんも参加資格が無い。

その準決勝以上には、羽生さん始め、谷川さん、佐藤前会長など、そうそうたるメンバーが並ぶ。

そして、第1回目の優勝は羽生さんだった。

終わってからの総評を羽生会長がなさって、一旦降壇。

そして、【表彰式】。

何と、羽生会長が羽生九段を表彰するという、何とも楽しい式典になった。

表彰状を読み上げる「羽生会長」。会場からは爆笑が聞こえる。表彰状を受け取った「羽生九段」。
ご自分の名前を読み上げるのにちょっと照れたようなお顔だったが、とてもいい表情だった。

これらの進行を淡々と進める女流棋士の方も素敵だったな。

 

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2023.11.26

中村汐里【殻割る音】

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著者:中村汐里
価格:726円
カテゴリ:一般
発売日:2020/12/08
出版社: 小学館
レーベル: 小学館文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-406856-6

涙も愛も包み込む、奇蹟のオムレツ!
引っ込み思案な少女がその殻を打ち破っていく姿に、心が熱くなる成長物語。

 

きっかけは、さくらが時折見る夢。ハムエッグらしきものを母らしき人が作ってくれる場面だ。
その思いはずっとあって、そこへ調理実習という後押しがあった。

さくらの母は、料理をしない。
夕食はいつも、買ってきた惣菜で済ませている。

また、さくらは超難関校を目指す受験生でもある。

そんなさくらが、何とか料理と受験を両立させてがんばろうと奮闘する話。

親友の母のアドバイスや、父方の祖母の教えが支えになっている。

料理と音楽のコラボが何となく気になるが、これも一つの手法か?

最後は予定調和的に終わるのも、これはこれで良しとするべきだろう。
著者には、他に著書は無いようだ。

 

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2023.11.25

欠礼状

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11月は、欠礼状の届く時期でもある。

今年も何通か頂いたのだが、その中に亡きつれあいの教え子のお連れ合いからのが届いてビックリした。
赴任後初めての担任で中学一年生、家に事情があったためか、当初は随分苦労したようだ。
その後、結婚式にも参加してくれ、家へも度々訪れてくれていた。

彼の家にも行ったことがあるし、泊まったこともある。お母さまとも親しく話した。

つれあいは亡くなる2・3年前から年賀状は出さない旨連絡していたが、向こうからはその後も毎年届いていたのだった。

 

画像は、10年前の11月22日。明日香近辺。

 

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2023.11.24

【おいしい旅 しあわせ編】

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著者:大崎梢・
価格:814円
カテゴリ:一般
発売日:2023/10/24
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-113871-7

心ときめく風景や絶品料理がここに。「しあわせ」溢れる旅×グルメ小説集!

女性作家6名による、幸せを感じる食の旅。どれもホノボノとよかった。

冒頭作【もしも神様に会えたなら】は、小学4年生が一人で伊勢へ旅する話。一緒に行くはずの祖母の都合が悪くなったので、思い切って初めての一人旅に挑戦する。

伊勢で偶然知り合った同じ小学4年生が、一緒に伊勢参りに付き合ってくれるのだが……。

子どもたちの交流と、密かに見守っている大人たちの配慮が気持ちよく読める一篇だった。

【失われた甘い時を求めて】自分が生まれた土地を一日で訪ねて、亡き父母から聞いた場所を訪れていく。

最後の車掌のことは、ちょっと偶然が過ぎる気がする。

【夕日と奥さんのお話】27年間も夫婦をしていて、結局お互いに相手が解っていなかったのか。

石垣島への一人旅で、色々思い返しながら、新しい自分を取り戻す。

「浜崎の奥さん」食べてみたいなぁ。そのために、石垣島へ行きたい!

【夢よりも甘く】

亡き祖母から繰り返し聞かされていたヴェネツィアへやってきた主人公。

「お話し」と現実のギャップに振り回されながらも、夢を大事にしている。

ほかに

【旅の理由】

【美味しいということは】

【オーロラが見られなくても】

 

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2023.11.23

ドラマ「きのう何食べた?」第7話

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近頃少しパソコンの画面や書類が見づらくなっているシロさん。
しかし、それを認めることはしない。

今回は、そのシロさんの老眼鏡あつらえ騒動と、ケンジが作った鍋焼きうどんの話。これは美味しそうだったなぁ。寒い夜にピッタリの、贅沢な鍋焼きうどんだった。

また二人一緒のバースデーのご馳走は、ちらし寿司始めやや派手目で綺麗な料理が並んだ。こちらも美味しそう。

 

画像は、この21日。
秋が深まってきた住宅街。

 

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2023.11.22

小路幸也【あの日に帰りたい 駐在日記】

Photo_20231106082401

著者:小路幸也
価格:704円
カテゴリ:一般
発売日:2021/05/21
出版社: 中央公論新社
レーベル: 中公文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-12-207068-4


「東京バンドワゴン」シリーズの著者が贈る、ハートフル連作短篇ミステリー第二弾。
昭和五十一年。優しさとほんの少しの厳しさで、ワケありな謎を解き明かす!

 

大好きな先生が学校を辞めないようにとの、児童の思い。それが不思議な事件(?)になった第一話は冬の【日曜日の雪は、落とし物】

春になって雪解けが進む。一旦落ちると決して浮かんでこない瀧の話、【木曜日の瀧は、逃亡者】

第三話、夏は【土曜日の涙は、霊能者】。
科学だけでは解決しないこともある。それは、医学を信じる花にとっても同じだった。

秋は【土曜日の愛は、銃弾】

ここで周平は、拳銃を放つ。

 

「横浜に非常に優秀な刑事がいる」と県外にまで名を知られた周平と、元外科医の妻花。

危険な事件にも立ち会っていた周平のことや、花の右手が不自由になった事件のことについては時折触れられているが、その詳細は判らない。
もしかしたら、このシリーズ以前に、そのことが書かれた本があるのだろうか?

 

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