河合隼雄・大牟田雄三共著「ウソツキクラブ短信」
先ほどウソツキクラブについて書いたら 問い合わせが殺到したので、本を1冊紹介します。
河合隼雄・大牟田雄三共著「ウソツキクラブ短信」
著者の河合隼雄氏は、京都大学名誉教授・文化庁長官にして、日本ウソツキクラブ会長である。
共著の大牟田雄三氏は、河合氏の幼なじみで無二の親友。
そのお二人が書かれたものであるからして、全編これウソのかたまり。ウソの貴重な宝庫である。
そろそろウソを勉強しようかなと思われた御仁には、またとない良い教科書となるであろう。
** 以下、帯より **
昔は「ウソは泥棒のはじまり」と嫌われたが、最近の心理学の研究では「ウソ」は実に高く評価されている。それを踏まえて、某教育委員会が「ウソの付き方」を教え、生徒たちに週13回以上のウソをつくように指導したところ、生徒たちの精神衛生がぐっとよくなり、いじめも不登校もまったく消滅……という報告もあるという!?
** ここまで **
ここに書かれた内容は、落語とも一脈通じるものがある。どちらも決してホラ話などではなく、そこはかとなくただようユーモアにたっぷり浸れる。
疲れた時などにひもとくと良いだろう。
というわけで、今回紹介するにあたりつまみ食いならぬつまみ読みをした。精神衛生上すこぶる良かった
河合隼雄・大牟田雄三共著「ウソツキクラブ短信」
講談社+α文庫 定価:税込609円(本体 580円)
1999年7月20日 第1刷発行
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