◆森博嗣「冷たい密室と博士たち」
事実上のデビュー作。「冷たい密室と博士たち」
しかし出版社がもう少しインパクトの強いものを待ち続けていたということは、この作品の完成度がやや低いということだろうか?
自分としては、男性被害者の人物像に物足りなさを感じる。
これを読みながら、そして「森博嗣本」を読んで感じたのだが、徹也は森ファンと言えたのかな? とにかく出版されたものすべてを買い込むということはしていないし、第一「出たらすぐ」ではなく文庫まで待って買っている。短編集は買わない。などある程度選んで買っていた。
その点が、姫の作品なら新刊をすぐ買うという自分の思い入れなどとは違うのだろう。
今回もコンピュータの描写が面白かった。96年ということはwin95の時代だが、マックなのでそのあたりの状態は解らない。マックは早くからウインドウを採用していたというから?もっと進んでたのかな?「すべてがFになる」でも思ったのだが、例えばスクリーンセーバーなども説明を要した時代なのか?
外部記憶装置はフロッピーディスクで、しかし MOは既に使われていたらしい。
もう一つ、大學人としての犀川や喜多の描き方は面白い。
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唐突だが ***ネタバレ注意***「黒猫の三角」で、瀬在丸紅子の家の隣にパンやなんかあったっけ?
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コメント
涼さん、こんにちは。
トラックバックしていただき、ありがとうございます!
こちらからもトラックバックをつけさせて頂きました。
私が森博嗣さんの作品を読みはじめたのは、最近のことです。
熱烈なファンというわけではないと思うのですが、つい手に取ってしまうということは、ハマってしまったのかもしれません。
「黒猫の三角」、数週間前に読みましたが、パン屋はなかったと思います…。
投稿: まな | 2004.07.03 21:30
まなさん、コメントとトラックバックを有り難うございました。
∥「黒猫の三角」、数週間前に読みましたが (後略)
そうですか、やっぱり。
まなさんは、「四季」はもうお読みなのかしら?
ここで両シリーズがドッキングするようなのです。
投稿: 涼 | 2004.07.04 01:32