◆福井晴敏「Twelve Y.O.」
読了。これは、冒険小説というらしい。江戸川乱歩賞 受賞作。
実在の組織の話。フィクションと断ってあるが、そういうこともあり得るのかなと思ってしまう。折からの外交問題も含めて、今問い直されるときが来ているのだろうか。
やはりアクション場面の多さには少しついていけないものを感じるが、それぞれの人物像はかなりよく描き混んではある。しかし、肝心の主人公の思いとそのあっけない重要文書というものが弱いようにも思う。
これが書かれた当時と現在とでは、町中の若者の様子もあまり変わっていない。いや、その頃から徐々に変わり始めたと言えるかもしれない。
家庭を知らない少年・少女の心の成長が救いだった。
これを書いた当時、作者はパソコンを持っておられなかったとか?!意外!
Twelve Y.O. (トゥエルヴ ワイオー)
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追記
8月2日:KOROPPYの本棚の『Twelve Y.O.』に、トラックバックをつけさせて頂きました。
画像をアップしました。
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