耳で読む読書
奇妙なタイトルだと思われるだろうが、これが自分が携わっていることだ。
自力で墨字(活字)の本を読めない・読みにくい人たちへのサポートをしている。
早いもので、始めてから20年以上になる。いわゆる朗読ボランティアと言われてきたものだが、最近は音訳という言葉も徐々に浸透してきた。
読むのは、あくまでリスナー。読み手は自分が読むのではなく 著者の伝えたいことを忠実に声で表現する。それが、いわゆる朗読と違うのだが、言葉としてはあいまいな使われ方がされている。
対面して読むという方法もあるが、ここでは自宅で本を読む場合について書いてみる。
「録音図書」といわれるもので、これまではテープで供給されていることが多かった。
最近では、CDでの提供が増えてきている。
例えば1冊の本を録音するとして、それはほぼ10時間ほどになる。一日に録音出来る量は 多くて60分くらい。これは出来上がりがということで、作業には2時間から3時間を要する。但し一日にそれ以上するのは避ける。
従って、単純計算でも 1冊の本が仕上がるのに10日はかかることになる。しかも毎日録音するとしての話である。
「耳で読む読書」だから、聞き手を主体に書くつもりだったが、どうも読み手(提供側)の事情になりつつある。
もう少し整理して、きちんと解るように書く必要がありそうだ。
ところで、過日「デジタル録音」について書いたが、それはこのCDをつくるための最初のツールに何を使うかということであった。
今でもテープへ録音することは多いのだが、それでもアナログ録音からデジタル録音へと少しずつ移行している。
一応、アップして再度修正することにする。
中途半端でお判りになりにくくてすみません。
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コメント
いつも楽しく拝見してます。
WEBも最近はアクセシビリティということがさかんにいわれています。目の見えない人が音声ブラウザで読んだときにできるだけ読みやすく作るということですね。
blogはその点なかなか優秀にできているようです。cocologは若干問題有りですが。
誰もがバリアなく楽しめるように全ての技術が進んでいってほしいなと思います。
投稿: Fum | 2004.07.15 01:13
Fumさん、
説明がまだ不充分で、申し訳ありません。
ココログは全部読ますと大変なことになるのです。
他のブログは大丈夫ってことでしょうか?
投稿: 涼 | 2004.07.15 01:25
素晴らしいですね!朗読ボランティアを20年も続けられていらっしゃるのですね。私が勤めている郵便局でも、毎日朗読ボランティアさんから目のご不自由な方へ、テープが入った布製の袋が通過していきます。配達管轄地域内に視覚障害者のボランティアの本部があります。そちらに送られるものもあります。涼さんのお宅に届けられる無料郵便物のことを思い出しました。(^^)
投稿: kuro-mama | 2004.07.18 13:23
kuro-mamaさん、お世話になっています。
発受施設なので、毎日たくさんの郵袋が届きます。在宅している時は郵便屋さんのバイクの音が聞こえたら、なるべく外へ出て直接受け取って御礼を言うことにしています。
いつも有り難うございますと感謝の気持ちでいます。
府外で利用して下さる方もあるので、もしかしたらkuro-mamaさんの仕事場へ届いているかもしれませんね (^_^)
投稿: 涼 | 2004.07.18 13:44