◆森博嗣「黒猫の三角」
森博嗣「黒猫の三角」Delta in the Darkness 再読。
元サイト(一応)更新
本体695円 15cm 456p
(講談社文庫 )
分類:B913.6 02035738
4-06-273480-X / 2002.07
対象:般
2002年7月15日第1刷
野放しの不思議が集まる無法地帯のアパート阿漕荘の住人、保呂草探偵に、「連続殺人鬼の魔手から一晩ガードして欲しい」という奇妙な依頼が持ち込まれた。
衆人環視の中、密室に入った依頼人の運命は…。
Vシリーズの最初の1冊。黒猫のデルタ もしくは クロネッカのデルタ。
Fumさん、お読み頂いていれば光栄です。面白い命名ですね。マトリクスには、少々こじつけというか無理があるようです。
読み進めている内に物語の冒頭近く、保呂草がチートイツで挙がったという話しがあったような気がして探したが見つからなかった。だが最後にその話は出てきている。たいして高い点ではない(と記憶しているが)のに好きなのかなとチラッと思っていたのだ。自分も実は好きだったりして……
数字の遊びは面白い!
再読で、犯人については覚えていたが細部はやはり忘れている。今回の再読は しかし「森博嗣本」での衝撃を受けてのことだから、やはりその点を少々意地悪く検証しながらのものになった。
以下、この本のネタバレではありませんが、森氏の本をこれから読もうという方にはお読みにならないことをお勧めします。
瀬在丸紅子のひとり息子へっくんが、実は犀川だというのにはオドロキだったが、これは当初からの予定だったのだろうか。そういう視点で見ると確かに時代はS&Mシリーズより20年以上前の話だとは納得いく。それにしては少々矛盾がないか?
完全に揚げ足取りだと自覚しつつその点を挙げてみる。どうしても、言葉の使い方に目が行ってしまうのだ。
以下ページは文庫本。
P.78 オタク P.84ハイテク P.コンビニ ミニストップ
P.346「それから、(シート)ベルトしてくれないかな」
一方、大学の助教授が講演で使う資料がOHPだったりするのはご愛敬か。
ま、どうでもいいようなことではあるが、最初に見抜けなかったものの、見苦しい弁解?
また、S&Mシリーズでの犀川の子ども時代の話とも矛盾点があるようだ。
近所にパンやさんは無いようで……
2002年7月15日第1刷。
徹也は、文庫化を待って即買っている。
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