◆森博嗣「封印再度」
真実は再び封印されて永遠の闇に。"WHO INSIDE”とも題された 森博嗣「封印再度」
犀川ファンから喝采とブーイングが起こったという、このシリーズ五作目
今回は事件性よりも犀川と萌絵の関係が進展していくということで、ややそちらにも重点が置かれている。萌絵の周辺の人物が描かれているのも、後の作品への伏線か?
最後の謎解きは、非常に興味深かった。
しかし、キーワードである「いないよ」には、少し無理があるような気がする。
犀川が諏訪野からの電話を受けて動揺しつつも、次の日を以下のように過ごしたことを変に理解出来る。
*** 以下 引用 ***
不思議なことに、犀川は数時間、自分に降りかかった障害を忘れることができた。彼は普通に講義をして、普通に微笑んで人と話した。
なるほど、人間の精神とは、こうも鈍重なものだったのか……
***
余談だが、犀川が子どもの頃の話として「親父が帰ってきたら(疑問を)聞いた」というセリフがあった。今読むと、何だかイミシンであるような、矛盾があるような。
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