老いらくの恋と葉桜の季節
老いらくの恋といえば 川田順が有名だが、先の「葉桜の季節に君を想うということ」からの連想。
冒頭の描写に引きずられて騙されたと感じている人もいるということは、若い人にとっては おそらく予想もつかない結末ではなかったのか。
読む者の年齢によって意外度が異なるというのは、うがちすぎだろうか?
以下、川田順の言葉より 引用
若き日の恋は、はにかみて
おもて赤らめ、壮子時の
四十歳の恋は、世の中に
かれこれ心配れども、
墓場に近き老いらくの
恋は、怖るる何ものもなし。
Tompeiさんがコメントで触れて下さった 中野孝次氏の生き方には非常に惹かれる。「清貧の思想」は自分のシンプルライフ傾倒への原点になったやもしれぬ本。
一方この本(葉桜……)の老人の生き方にも、恋をするかどうかはともかく また刺激を受ける。
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コメント
またやって来ました(^^ゞ。
若い人が「葉桜」を読んでも、トリックに驚くだけで、たぶん私のような感じ方はしないと思います。花の季節の人には、葉桜の思いはわからないのでは? 私もその頃はわかりませんでした。
中野さんが提唱する「閑のある生き方」にも惹かれるし、興味と好奇心のおもむくまま俗っぽく生きる「葉桜」の老人たちにも共感を持ってしまいます。でも、「ハート」がない老人は悲しいですね。
恋は……難しそうだわ、私(^^;)。
投稿: Tompei | 2004.08.18 20:52
Tompeiさん、
∥恋は……難しそうだわ、私(^^;)。
本を読むって、色々な体験が出来るって事じゃないでしょうか。
いつでも夢見てる>涼 でした。
投稿: 涼 | 2004.08.19 00:33