西村晃「ポスト・イット」仕事革命
西村晃「ポスト・イット」仕事革命
本体1165円 19cm 201p
分類:002.7 件名:情報管理 96036359
4-89610-706-3 / 1996.09 対象:般
これの前に「ポスト・イット」知的生産術 という本があって、本書はその実践編ということらしい。
前書を読んでの感想を寄せた人の実際の使い方などが掲載されている。但し、初版が1996年9月とあって 情報の古さは否めない。96年と言えば、当然まだWin98は出ておらず、著者がインターネットでここまで調査が可能なことを予測できなかったとしても無理はない。
さて本書だが、最初の2章でそうした感想等を挙げ、次に
第4部 「ポスト・イット」でみるみるスピーチが上達する
第5部 「ポスト・イット」でみるみる書く力がつく
という風に続いていく。
いずれの場合も、ポストイットに必要なことを書き込み それを並べ替えながら構成表を作って肉付けしていく。その作業の積み重ねで、スピーチも作文も上達すると解く。
たしかに一覧性に優れているし、1項目1枚使用だから簡便で使いやすい。
よく、文章を書くにはいきなりワープロに向かい 思いついたことから書き出してあとで並べ替えればいいというが、ワープロ(パソコン)の欠点は一覧性の無いことだ。そのため実際にはプリントアウトして自己校正することが多いのではないか。
それを手書きで、しかも並べ替え可能なのだからうまく使いこなせば著者のように何冊もの執筆も可能になるのだろう。ただ主婦感覚の「少々もったいないかな」が顔を出せば、中途半端なメモに終始するおそれが無いとも言えない。
冒頭、CDの作業をしながらこれを書いていると記したが著者のように要点をポストイットに書き出してから一気に書き込めば、いい記事が出来るだろうか?あとは筆力次第だが (^^;)
これまで紹介してきた本が、どちらかと言えば夢を実現する・あるいはそれら文房具を持つことに拘るといった視点も多かったので、それらと比べると、どうしても地味な印象はぬぐえない。また、「ポスト・イット」「ポスト・イット」の連発も、少々鬱陶しい。
西村晃「ポスト・イット」仕事革命
1996年10月7日 第2刷発行
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