【おじさんのかさ】つづき
教科書が出てきました (^_^)
我が家は教科書は捨てない方針なので、大概のものは残っています。見つかったのは、徹也が使っていたものでした。場面の展開するところに、数字が書き込んであります。
子どもの本って、同じリズムの繰り返しが多いですね、そして子どもはそれがとっても好きです。この本の場合は、
「かさが、ぬれるからです。」というフレーズが繰り返し出てきます。
黒くて細くてぴかぴか光ったりっぱなかさを持っているおじさんは、出かけるときはいつもそのかさを持って行きます。
以下、引用
すこしくらいの雨は、ぬれたまま あるきました。かさが ぬれるからです。
もうすこし たくさん雨がふると、雨やどりして、雨がやむまでまちました。かさが、ぬれるからです。
いそぐときは、しっかりだいて、はしっていきました。かさが、ぬれるからです。
雨がやまないときは、(中略)しらない人のかさにはいりました。かさが、ぬれるからです。(分かち書きは、省略)
大雨だと外へ出ないし、誰かが入れてくれと言っても聞こえないふりをします。
ところがある日、小さな女の子と男の子が、『あめがふったら ポンポロロン、雨がふったら ピッチャンチャン』と歌いながら傘を差して行くのを見て、本当にそんな音が聞こえるかどうか試してみたくなります。
以下、引用
おじさんのりっぱなかさに、雨があたって、ポンポロロンとおとがしました。
いろんな人が、ながぐつをはいてあるいていました。下の方で、ピッチャンチャンと、おとがしました。
おじさんはすっかりご機嫌で雨の中を傘を差して帰り、『ぐっしょりぬれたかさもいいもんだなぁ。だいいち、かさらしいじゃないか』と感心します。立派なかさは、立派にぬれていたのです。
奥さんに『あら、かさをさしたんですか。雨がふっているのに』と言われてしまいますが……
こういうお話でした。
関連記事佐野洋子【おじさんのかさ】(2004.09.29)
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