川上弘美【パレード】
| パレード | |
![]() | 川上弘美著 出版社 >平凡社 発売日 2002.05 価格 ¥ 1,000(¥ 952) ISBN 4582829961 bk1で詳しく見る |
夏の午後、畳に寝そべって、ツキコさんがセンセイに物語る、淡く切ない少女の頃の「昔のはなし」。「センセイの鞄」のふたりが過ごした、遠いこだまのような時間、もうひとつの物語
chiikoさんの「パレード」を拝見して、読んで見たくなった本。
吉富貴子の絵がいい。「センセイの鞄」も、親本はこの人が挿画を描いていたらしい。
物語にピッタリと寄り添った、不思議な絵だ。作者と相談しているのか、原文を読んでふくらませたイメージなのか。
本そのものは、月子さんの子どもの頃の思い出。誰にも天狗やあなぐまがつく可能性はあるのだろうか。
ゆう子ちゃんの言葉が胸を打つ。
「大町さん、離れてていいわよ」しばらくしてから ゆう子ちゃんがぽつんと言いました。「え」とわたしはばかみたいな声を出しました。
その瞬間、ものすごくほっとしたのを今でも覚えています。
「天狗でも、うれしい」ゆう子ちゃんは息を整えながら、つぶやきました。
「あとがき」より
作者も知らなかった、物語の背後にある世界。
物語は、まだ自分にとって未消化。
吉富貴子さんのサイト
川上弘美「パレード」
2002年5月5日初版第1刷発行。
chiikoさん、この本を教えて下さってありがとう。トラックバックさせていただきました。
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