【原罪の庭】つづき
「未明の家」で宝塚男役風だと書いた桜井京介だが、今回は少々印象を変えた。
むしろ、無骨さというか不器用さが出てきている。
彼が眉目秀麗である必要をあまり感じない。いやそれはいいのだが、あまりにも綺麗すぎるというのも興を殺ぐ。
なにやら曰くありげな過去と神代教授との関係というのも、次第に明らかになっていくのか。
最終部分、彼の「荒治療」とその後の展開、照れた様子がかわいい(うーん、もう少しましな表現はないものか)。
しかしここに出てくる女性陣で魅力的なのは全然ない。というより、これまで読んだこの作者の本全体に言える傾向ではないだろうか。
男性陣がかなり魅力的に書かれているだけに、何故だろうかと思う。
少し余談だが、子どもというのはこうまで親に気を遣うのだろうか。オースン・スコット・カード の「消えた少年達」。この場合は親子のコミュニケーションも良く 子どもは親に充分愛されていることを熟知しているのに、それでも悲劇を防げなかった。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 伊坂幸太郎【モダンタイムス(下)】(2024.09.20)
- 伊坂幸太郎【モダンタイムス 上】(2024.09.18)
- 横山秀夫【影踏み】(2024.09.16)
- 森博嗣【お金の減らし方】(2024.09.14)
- 佐々木譲【警察庁から来た男】(2024.09.12)
「本棚04」カテゴリの記事
- 鈴木るりか【14歳、明日の時間割】(2019.01.16)
- ◆江神二郎が帰ってくる!(2007.09.30)
- ◆森博嗣【地球儀のスライス】(2004.11.26)
- ◆篠田真由美【美貌の帳】(2004.11.21)
- 宮部みゆき:好きなキャラ(2004.11.10)
コメント