宗田理【ほたるの星】
宗田 理 著
税込価格: 500円
出版 : 角川書店(角川文庫)
ISBN : 4-04-160274-2
発行年月 : 2004.1
利用対象 : 一般
山口の小学校に赴任した新任教師三輪は、子どもが熱中できるものを、と考えほたるの飼育を提案する。はじめはしらけていた子どもも大人達もやがて心はひとつに・・。 ほたるが夜空いっぱいに舞うまでを描く感動の物語。
心が疲れているときは、こういう本(あるいは映画)がいい。
小説(物語)というより、映画のストーリーという感がする本。そういった本を映画のノベライゼーションというらしい。但し著者は、映画にない挿話も入っているので必ずしもそうではないと言っている。
ほたるは、以前 この辺りにもいた。道路が出来、便利になって行くに従っていなくなってしまった。
「あとがき」より
幼いときから、過剰な教育投資をし、徹底的に知的教育を施した挙句、過保護で、弱者の痛みのわからないエリートが誕生し(これが今の親たちのブランドなのだ)、彼らが支配する社会が出現する。
しかし、そうはならないのではないかとボクは思う。
ここに出てくる小学校の担任(モデルの先生がいらっしゃるそうだ)をはじめ、西村という元教師、橋本校長など、未来を託す子ども達を育ててくれるに違いない先生達は、必ず存在するだろう。
表紙は、映画の三輪元と比加里を演じた小澤征悦と菅谷梨沙子。
小澤征悦は、かの小澤征爾の長男だ。
当日追記
へいぽーさんの「へいぽーの残したい言葉1」に、トラックバックさせていただきました。
2006年6月27日追記:上記ブログは、閉鎖されました。
宗田理「ほたるの星」
平成16年4月10日 3版発行
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コメント
涼さん、こんばんわ。
先生ってなんと言うかいい出会いをすると、本当に一生忘れないですよね。へいぽーは、先生には恵まれていたから、こう言う話しには弱いのです。
ありがとうございました。
投稿: へいぽー | 2004.09.23 23:04
へいぽーさん、こんばんは。
すみません、追記を全部書かずにアップしていました。
小澤征悦が、いい表情をしていますね。
投稿: 涼(へいぽーさん) | 2004.09.23 23:31
でへへへ。
ようやく頭痛もおさまりました。
ご心配ありがとうございました。
『チビッコ三面記事』という本を読んでいます。
自分が子どもだった時代の子どもにまつわる事件などが載っていてとても面白い(?)です。
哀愁でございますねえ。
投稿: 芝と苑の管理人 | 2004.09.23 23:47
あ、直って良かったです。
頓服を携行していると、一種のおまじないになるのでしょうか。頻度が減ったみたいでしたよ。
「チビッコ三面記事」
これって、小説じゃなくて実際の事件を元にしているのですね。こわーい!
投稿: 涼(芝と苑の管理人さん) | 2004.09.23 23:55