◆有栖川有栖【ロシア紅茶の謎】
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有栖川有栖〔著〕 出版社 講談社 発売日 1997.07 価格 ¥ 570(¥ 543) ISBN 4-06-263548-8 bk1で詳しく見る |
奇怪な暗号。消えた殺人犯人。ダイイングメッセージ。毒殺トリック。「読者への挑戦」つき犯人探しetc。臨床犯罪学者、火村英生がフィールドワークで遭遇したミステリアスな事件の数々。本格ミステリが味わえる粒ぞろいの6篇。
再読。徹也の本棚からは、本当に久しぶりだが……
著者がクイーンファンであることはよく知られているが、そのクイーンに倣った国名シリーズが何作かある。本書はその第1作目。
短編というのは制約が多い。起承転結がはっきりしていて展開がテキパキしているのもあれば、何となく消化不良で終わってしまうものも多い。
本書はどちらかと言えば、あまり秀作とは言えないような気がする。ダイイングメッセージにしてもご都合主義的過ぎる。
また、短編だけに、火村の紹介もその都度出てくるのは、少々鬱陶しい。
表紙の左下の女性は、第9刷には無い。
標題の「ロシア紅茶の謎」の元になったクイーンの作品は忘れてしまった。機会があれば読み直そう。
有栖川有栖「ロシア紅茶の謎」 2000年4月14日第9刷
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