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2004.10.30

◆森博嗣【まどろみ消去】

まどろみ消去(講談社文庫)
森博嗣〔著〕
出版社 講談社発売日 2000.06
価格  ¥ 650(¥ 619)
ISBN  4062649365

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大学のミステリィ研究会企画のミステリィツアー。参加者達はビルの屋上から、別の屋上で、30人のインディアンが踊っているのを目撃するが、現場に行くと誰もいなかった…。著者初の、全編書き下ろし短編集。

短編集。11編の短編が収録されている。ショートショートとはいかないまでも、1編ずつはかなり短い。
「虚空の黙祷者」は、途中から話の展開が判ってくる。予想通り。
「純白の女」は、彼女の精神のことか?
「彼女の迷宮」で、著者はいつも使う表現を使っている。思わず出たのか、作者サキに著者が投影されてしまっている印象。
「真夜中の悲鳴」の落ちはまぁよかった。
「やさしい恋人へ僕から」も、ほぼ予想される展開だろう。
「ミステリィ対戦の前夜」は、少々不快だった。
上記紹介文になっている「誰もいなくなった」が、もっともミステリーらしいかもしれない。
「悩める刑事」これはパターンは一緒だが、後味は悪くない。

うーん、というわけで、「心地よいまどろみ」とはちょっとならないような気がする。

森博嗣「まどろみ消去
2003年4月15日第9刷

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