« 本は所蔵しておくべきだ | トップページ | 日本縦断! »

2005.01.25

辻一朗【のばそう健康寿命】

のばそう健康寿命(岩波アクティブ新書 103)
辻一郎著
出版社 岩波書店
発売日 2004.02
価格  ¥ 735(¥ 700)
ISBN  4007001030

bk1で詳しく見る オンライン書店bk1

人の生死は、自分でコントロールできない、というか、すべきでないと思い至るようになった。だとすれば、出来るだけ自力で生きられるようするしかない。その為には、最小限度の健康は、保つ必要があるだろう。
というわけで、この本を読んでみた。

幾つか面白い症例があるのだが、その一つに「歯周病と脳梗塞との関係」がある。
歯周病の原因である細菌が、同時に動脈硬化の原因になっているというのだ。
それでは、よく噛むと痴呆が防げるのだろうか。短絡的に書くと、答えは「イエス」と言えるだろう。
咀嚼することにより、脳(特に海馬)が刺激されるのだという。

また、仙台市での高齢者への積極的な取り組みも評価されるだろう。
これまで、高齢者の運動機能は低下する一方だとされていたのを覆すような取り組みだ。
「老化は、ただの運動不足?」とまで言いきってしまう大胆さに敬意を表して、出来ることに取り組んでいきたい。

最後部分、東北大学の川島隆太教授の「音読と計算」についても触れられている。

キャッチコピーの一つ「読書やボランティア活動は老化を遅らせる」を信じて、時折読み返していこう。

関連記事
今日届いた本(2004.09.08)
川島隆太【朝刊10分の音読で「脳力」が育つ】


|

« 本は所蔵しておくべきだ | トップページ | 日本縦断! »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 辻一朗【のばそう健康寿命】:

« 本は所蔵しておくべきだ | トップページ | 日本縦断! »