月命日:仏花
仏花というのは、どうしてあんなに画一的なのだろう。殆どいつも同じ花材。
数ヶ月前から、仏花にとらわれず花を買っている。
岐阜の山村に住む祖父母は、常に花を育てていた。戦死した息子3人を祀る仏壇には、季節の花が活けてあった。
夏休みは殆ど祖父母宅で過ごしていたが、お盆の前になると祖母はいつも仏具を磨いた。それを手伝いながら、しかし祖父母の哀しみに思い至ったことはない。
母からはよく伯父達の話を聞いていた。母にとって自慢の兄であったらしい。子供の頃のエピソード、近衛兵として村中の誇りであったことなど。
丁寧に仏具を磨く祖母の背は丸く、小さかった。
今日は、淡いピンクのチューリップが挿してある。
2011年1月に転載
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- トラベラーズノート(2025.02.18)
- 出てこない記憶、思い出しやすく 現代版「わすれとんかち」への挑戦(2025.02.07)
- 今年の「色の日めくりカレンダー」(2025.01.15)
- 焦り(2025.01.11)
- 年賀状(2025.01.07)
コメント
そんなこと思って、大昔一度、友達の墓に綺麗な花束を持っていったことがあります。
がしかし、周りからジロジロ見られてバツが悪かったですね~。(笑
投稿: グン | 2005.01.28 10:10
お早うございます。
この手のことって、「こうすべし、こうあるべし」というのがありすぎ!
かなり抵抗しているのであります。
考えること、多々ありというところ。
何が主なのかしらねぇ。
今日はこれから、お仕事で大阪の田辺あたりへ出没します。
投稿: 涼 | 2005.01.28 10:23