椋鳩十【モモちゃんとあかね】
椋 鳩十 著
税込価格: 1,165円
出版 : ポプラ社
ISBN :
発行年月 :
利用対象 : 一般
今日はチビさん達と付き合って疲れた。
この紹介した絵は、持っているものと違う。娘が1歳の頃、求めた本。
今チビさんに読んでやっても、泣けて困る。
ところは鹿児島。生後4ヶ月のあかねを抱いて散歩に出た「わたし」は、停泊中のオランダの軍艦の船員から白い子猫をもらう。
モモと名付けられた子猫はあかねに良くなつき、次々と子猫も生まれて7匹になる。
17年生きたモモは、すっかり弱って身動きも出来ないほどになっていた。そんなある日、1階の自分の場所である「たけごうり」を出て、2階のあかねの部屋まで上っていく。あかねに抱かれ、
モモは、あかねにだきかかえられながら、あかねのこゆびをくわえました。(中略)こゆびをくわえると、モモは、ぴりぴりと、からだを、こきざみに、ふるわせました。そして、力尽きあかねの腕の中で息絶える。
あとがき「お嫁にゆくあかねに」より
貧しい物語作家である私は、永久の記念になるようなお宝物も、持たしてやることはできませんでした。そのかわりに、お嫁にゆく、あかねのために、私は、この物語を書いたのでした。
何よりの贈り物ではなかろうか!
2012年12月8日追記
画像はBK1の頃に貼り付けていたのだが、BK1がなくなったせいか、表示されなくなってしまった。
アマゾンから持ってきた画像を貼り付けている。
某所でこの本を探しているという方の書き込みがあったせいか、一時かなりのアクセスがあった。Amazonでは中古で求めることも出来るし、図書館で読むという方法もあるのではないだろうか。当地の図書館にも、何冊か置いてある。
モモちゃんとあかね
手元の本:発行昭和46年6月30日
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