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2005.02.21

原りょう【そして夜は甦る】

そして夜は甦る 原 りょう〔著〕
出版 早川書房(ハヤカワ文庫)
発売日 1995.4
定価 \693 (本体 : \660)
ISBN  4-15-030501-3
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きっかけは、新聞の書評欄で著者の最新作「愚か者死すべし」を読んだことだった。
もう10年以上も昔、「私が殺した少女」を読んだ。当時はもっとハードボイルドがキライだったのに、何故かこの本は印象に残っている。
9年ぶりの新作だという。それならと、デビュー作から読むことにした。それが本書である。沢崎探偵シリーズの第一弾。

まるで翻訳物のような、洒落た小気味よい会話。登場人物はそう多くないのに、複雑に絡み合っている。

電話伝言サービス等という商売が、この頃にはあったのが興味深い。ケータイはおろか、留守番電話もなかったのだったか?

この本の最初の出版は、1988年4月だ。驚くべきことに、現職の東京都知事かと思われる人物とその弟が登場する。この頃にはまだ国会議員だった。
他にも、新聞社の名前は「朝日」「毎日」だし、政党の名前もそのまま出てくる。

原りょう「そして夜は甦る
1995年4月15日発行
2004年12月31日17刷


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