思い出の学校
毎年夏休みには母の実家へ行っていた。休みが始まると即一人で行き、休みの終わりまでを過ごす。途中母が妹を連れてくるが、母たちと一緒に帰るのは嫌だとだだをこねたこともある。
祖父母の家の裏は丁度吉田川の上流で、最初の夜は川音が耳についてなかなか眠れなかった。川の向こうは田圃で少しずつ土地が高くなり、その一番上に小学校と中学校があった。
叔父がそこへ勤めていた関係で、その学校へはよく遊びに行った。
各学年単学級で、全部で9クラス。小さいながらも図書室があった。本を借りて貰ったのがたしか「乞食王子」だったと思う。自分が本好きだとわかったのか、叔父は町へ出ると本を買ってきてくれた。
毎年の楽しい夏休みだったが、大学生になってからは行くことも稀になった。
つれあいを連れて行ったとき、彼は汽車の側を流れる川の美しさに驚嘆していた。
その時も、この学校の校庭で叔父の娘(自分の従妹)とバレーボールなどして遊んだ。
祖父母が亡くなって叔父夫婦の世代になってから、娘と息子達を連れて遊びに行ったことがある。その話はまた……
何だか回想モードだ。
| 固定リンク
コメント
こんばんは!
回想モードなんですね。
静まり返った夜に聞く川の音は
独特のものがありますよね。
なれてしまえばどうということはなく
眠りをさそう音になるのですが。
私の実家も近くに川があるので、
涼さんのこの記事を拝見して、
ふるさとの川の風景、川で遊んだこと
いろいろ思い出しました。
「乞食王子」懐かしい本です。
ではまた!
投稿: chiiko | 2005.02.22 19:17
chiikoさん、こんばんは。
少しずつ春が近づいていますね。
川の音っていいですね。ずっと昔からそこにあって、いっときも休むことなく流れている。
この川では、よく遊びました。
投稿: 涼 | 2005.02.23 18:01