竹山道雄【ビルマの竪琴】
朝日新聞beより
「ああ、自分はやっぱり帰るわけにはいかない」竹山道雄「ビルマの竪琴」
中学時代に読んだ本。細かいところはまったく覚えていない。しかし同じ頃(だったかどうかははっきりしないが)映画にもなった。安井昌二(この字だったと思う)主演のこの映画を見たかどうかの記憶もはっきりしない。
インコを連れた僧にむかって「一緒に帰ろう」と誘う戦友達。聞こえてくる「ホームスイートホーム」(埴生の宿)。その声と映像ははっきり浮かぶのに、それが映画だったのか、本を読んでのことなのかも明かではない。
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コメント
「ビルマの竪琴」は大好きな小説です。数年前に中井貴一が主演した映画を、後にテレビで見ました。
仲間が「おーい、水島、一緒に日本に帰ろう」とインコに覚えさせて水島に届けると、そのお返しに「ああ、自分はやっぱり帰るわけにはいかない」と覚えたインコを渡されるんですよね。別れの場面の「あおげば尊し」の演奏は涙々でした。
投稿: Tompei | 2005.02.24 19:54
音楽には国境がないというのも、テーマになっていたような気がします。日本兵と捕虜の英兵が一緒に歌うのじゃなかったかしら。
投稿: 涼 | 2005.02.24 23:30
水島上等兵は人間の本当の生き方を英兵を通して教えられたに違いない。生と死のはざまに生きてきて自分は何をなすべきか、今すべきことを英兵から教わったということだ。それが「日本に帰るわけにいかない」と決意させたのだろう。明日より今が大切であることを仏教の精神が言わせているように感じたものだ。
投稿: youjun | 2005.03.06 20:54