仁木悦子【銅の魚】
仁木悦子【銅の魚】紹介リンクは、Amazonより。
仁木悦子と聞いてご存じの方が果たしてどれだけいらっしゃるだろうか。
「猫は知っていた」で第3回江戸川乱歩賞受賞。
この方の優しい目線が好きで、一時は殆どの著作を読んだ。
特に子供探偵ものが秀逸で、この短編集にも表題作「銅の魚」始め幾つか収録してある。
解説氏曰く
仁木悦子のミステリーは、子供を主人公にしたものが多い。赤ん坊であったり、小学生であったりする。中学生は主人公にとって、もう年を取っている存在であったりする。
文庫本の表紙絵も好きで買い続けたのかもしれない。これは、白猫と黒猫。何故か水玉模様で、クロネコには白の、シロちゃんには黒の水玉模様がある。本書の中の1編と関係あるかどうかは、作者のみが知るところだろう。
「誘拐犯はサクラ印」や「倉の中の実験」では、著者の高齢者への気持ちがうかがわれる。そう、子供に対してと同じく、高齢者への目線も又非常に優しい。それを子供を通して語らせているのが気持ちいい。
高齢者への目線といえば、宮部みゆき氏にも感じることであるが……
「銅の魚」
昭和59年5月25日初版発行
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