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2005.03.16

谷 真介【十二支のはじまり】

谷 真介・文、赤坂 三好・絵【十二支のはじまり】
価格: \1,121 (本体: \1,068)
出版:佼成出版社
サイズ:B5判 / 31p
ISBN:4-333-01511-1
発行年月:1990.11
(行事むかしむかし 十二支のはなし)

何でだったか、十二支に猫がないのは何故かという話題があり、色々な説があることを知った。
この本は岡山県に伝わる話を採用しているという。

家の本棚には、何故この本があるのかわからないといった本もあり、本書もその一つ。おそらくつれ合いが買ったのだろうが、これは出版年からすると中途半端な年だ。多分、(仕事の上で)行事について知りたかったのだろう。

かみさまが動物たちに「新年に御殿へ挨拶に来た動物のうち一番早く来たものから12番目までを順番に、1年間動物の王様にする」と仰有る。
猫はその日付を忘れていてネズミに聞くが、ネズミはウソを教える。さらにネズミは、牛の背中に乗って一番乗りを果たすという話は良く知られていると思う。

猫は一日遅れて御殿へ行くが門番に「何を寝ぼけているのか、家へ帰って顔を洗え」と言われる。
ネコとネズミが仲が悪くなったのは、この時からだという。また、ネコは寝ぼけないように、しょっちゅう顔を洗っているのだそうだ。

福島県には、ネコは自ら参加を拒み、悪仲間のたぬきときつねを誘って野原でおけさ踊りをしたという話もあるとか。

ちなみに、自分は干支を聞かれると『ネコ年』と答えることにしている。

また、この「行事むかしむかし」には、他に
1月:初夢のはなし
2月:節分のはなし
3月:ひな祭りのはなし
4月:花祭りのはなし
5月:節句のはなし「くわずにょうぼう」
6月:田植えのはなし
7月:七夕のはなし「天人にょうぼう」
8月:お盆のはなし「じごくへいった三人」
9月:十五夜のはなし
10月:収穫・感謝のはなし
11月:大師講のはなし「あとかくしの雪」
12月:年越のはなし「笠じぞう」などがある。

「あとかくしの雪」の話は好きだなぁ。「地獄へ行った3人」は、「じごくのそうべえ」に繋がるのかな?
節句のはなしが何故「くわずにょうぼう」なんだろう?

十二支のはじまり谷 真介
1991年11月20日第5刷発行


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