藤沢優月【夢をかなえる人の手帳術】
うつ状態の時は、こうしたハウツーものやグラフが多い雑誌などを眺めるのがよい。
昨日、自分の言ったことに納得できなかった人が友人にあれこれ訴えていたようだ。ま、それはいいとして(あまり良くもないが)そのことに夢中になるあまり、高齢者が荷物を運んでいるのを(しかもそれは自分の車に乗せるもの)放っておいたことに非常に憂鬱になっている。
まず、その荷物を自分たちで取りに行ってほしかった。少なくとも持って上がったところまで車を移動しておいてほしかった。
さてこの本だが、何気なく注文して届いてしまった本。
興味深いのは、「灯台の時間」を持とうということ。「灯台の時間」とは、スケジュールの合間に一息ついて高いところ(灯台)から自分の時間を眺めリズムを取り戻すことだという。
これは著者の独創的な考え方というのではなく、リンドバーグは「海からの贈りもの」の中で、「ゆっくりと考える時間」「祈りの時間」が大切なことを書いている。
しかも、この「灯台の時間」をスケジュール帳に書き込んで必ず時間を確保しようと提案している。
立ち止まって一呼吸おくことの大切さ!
もう一つこの本ではないが著者の提案として「境界線の表を使って周りの人間関係をきちんと整理しよう」というのがある。要するに好きでない人とのつきあい方だ。その人と会うときは心の準備がある方がいいし、その為にも「灯台の時間」を活用することを勧めている。
他にもササッと読んでちょっと納得という部分があり、元気が出てきそうな本である。
冒頭部分に戻るが、大局的に考えてその人のみならず影響を受けやすい周りにもよかれと思って出した提案だったが、理解して貰えなかったのが残念だ。その結果が目に見えているだけに、惜しいなと思う。
かなり期待していた部分もあっただけにちょっと淋しい。
やりたいことと、即出来ることは別なんだよなぁ。
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コメント
涼さん、こんにちは。
>灯台の時間
>立ち止まって一呼吸おくことの大切さ!
なるほど! 私もそんな時間を持つように心がけたいと思います。
人間関係は本当に難しいですね。自分の言いたいことを理解してもらうのは至難の業。事情はわかりませんが、涼さんのご苦労をお察しします。
投稿: Tompei | 2005.04.15 13:21
まぁ、「あとは勝手にしてよ」というところで、使えるようになれば良し、そうでなければそれはそれでそこまでの人ということで、ある程度割り切ることにします。
この本、ササッと読めて面白いですよ。本というより、雑誌などにチョコチョコ載っている暮らしというか考え方の知恵・工夫という感覚かなぁ。
スケジュール帳に、とにかく手書きで色々書き込もうと勧めているので取っつきやすいかもしれません。
投稿: 涼 | 2005.04.15 18:14