ペットの死
松本で土産を買ったとき、小さな黒の招き猫を貰った。今彼は、徹也の写真の横にいる。
6年前の夏、ニャムは逝った。腎臓病を患い、毎日注射をしに通っていた。ツヤツヤ真っ黒だった毛は茶色っぽくなり、失禁も度々するようになっていた。
その夏は家の改装工事をしていて、病気のニャムが過ごすのは大変だったと思う。
ある日医者が、「毎日痛い思いをして注射をするより自然にして置いた方がいいかもしれない」と仰有った。それも一つの選択肢かと、明くる日は病院へ行くのを止めた。
横たわっていたカゴの中から必至で出てこようとするのを止めていた。ネコは死に場所を見られたくないという。今出したらきっと一人で死にに行くだろう。
8月20日土曜日。その日の夕食はニャムの横で摂った。ニャムを見ると、じっと自分を見つめていた。
その夜、電話の応対でそばを離れた。長電話だった。ニャムのところへ戻ったとき、ニャムは目をつむっていた。そして、動かなかった。
ゴメン、ニャム。最期を看取ってやれなかった。
明くる週からはリビングの床の張り替えが始まり、家の中は騒音と埃だらけになった。
ニャムちゃん、今テツ兄ちゃんに遊んで貰っているの?
あの時自分をみつめていた目を、忘れることはない。
家族として過ごしたペットの死は辛い。
kuro-mamaさんのあの日からちょうど2年・・・、しのぶんさんの古参猫、逝去。、アリスさんのYukiに、トラックバックさせていただきます。
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コメント
涼さん、こんばんは。
コメントとトラックバックありがとうございました。
ニャムちゃんも腎臓病だったんですね・・・
今は徹也さんと一緒にいるんでしょうね(^-^)
ウチはきっと、前の猫とともに父のところにいると思います。
投稿: アリス | 2005.04.19 18:10
トラックバック有難うございました。
ニャムちゃん、最後まで頑張り抜いたの
ですね。
クロは腎臓病と肝臓病でした。最後は腹水が溜まり、薬と注射で出させました。衰弱していくのに頑張る姿勢には頭が下がる思いでした。
私はクロの最後を看取ることができました。
でも、それはそれであまりに辛い瞬間なので、ニャムちゃんは涼さんに見せたくなかった
のかもしれません。
投稿: kuro-mama | 2005.04.19 23:58
アリスさん、少しは眠れましたか。
思い出しては、悲しい日々が続くことでしょう。
何も言えません。
投稿: 涼>アリスさん | 2005.04.20 00:58
kuro-mamaさん、
ワコちゃんは、きっとクロちゃんが連れてきてくれたのですよ。毎日の様子をみて心和んでいます。
投稿: 涼>kuro-mamaさん | 2005.04.20 01:01
トラバしてくださったうちのタケも、横でうたたねしてしまったスキにベッドの下にもぐりこみ、気がついたときにはそこで倒れていて冷たくなっていました。
病院で亡くなった猫、腕の中で亡くなった猫、寝ている間に亡くなった猫。ヒトは「最後まで一緒に」と願いますが、猫にとっては案外どうでもよかったりするのかも…、と思います。
悲しいときは悲しんであげてください。いつかよい思い出だけになりますよ。
投稿: しのぶん | 2005.04.20 11:56
小さい頃からネコの居ないときはありませんでした。夏休みに岐阜へ行っている留守中に何故か死んでしまうことが多く、自分が留守にしたらネコが死ぬと一時パニックだったこともあります。
結婚してからは団地住まいであったことや自分も仕事を持っていたので飼っていませんでした。
ニャムは娘が拾ってきたネコですが、子供の頃とは違う感情で飼っていたように思います。
最近、どうやら捨て猫らしいネコの鳴き声が聞こえるのですが、見に行っても姿は見せないのです。
投稿: 涼 | 2005.04.20 17:36
ニャムちゃん、がんばったんですね。先日我が家で14年間可愛がっていたオス猫のふーたが逝きました。子猫の時にいつも「フ~~~~ッ」って威嚇していたのでこの名前をつけました。もともと野良猫だからか、毎日外で遊んで夕方帰ってくるという生活でした。家族以外にはまるでなつかなかったふーたですが、冬季は毎晩私の腕枕で寝てくれました。顔のすぐ横にふーたの顔があるので寝息が可愛くてとても癒されました。そんなふーたも年をとり、いつお別れになっても「ありがとう」と言って見送ってあげうようと思っておりましたが、いざとなるとだめです。みんなで悲しみ、号泣しました。でも、成仏できないといけませんので、葬式を済ませ、もうすぐ納骨をする予定です。時々、ふーたとの楽しかった時を思い出してあげようと思います。
投稿: ふーた | 2007.03.01 18:26
ふーたさん、コメントをありがとうございました。
今が一番辛い時期かもしれませんね。
いい思い出を残してくれたふーたちゃんが、きっと見守ってくれていますよ。
投稿: 涼 | 2007.03.01 22:46