S・J・ローザン【どこよりも冷たいところ】
S・J・ローザン「どこよりも冷たいところ」
どこよりも冷たいところ | |
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Rozan S.J.[著]直良 和美[訳] 出版 東京創元社(創元推理文庫 ) 発売日 2005.2 定価 \1,155 ISBN 4-488-15305-4 bk1で詳しく見る |
前回の「苦い祝宴」はこのシリーズの第5作だったが、これは第4作でビルの番。
タイトルの「どこよりも冷たいところ]とは、何を指すのだろう。
お互いを思いやるあまり、いびつな形で現れてしまった親子の愛情。
元警官である探偵所所長と土地の悪党(註)との、奇妙な友愛関係。
(註)登場人物一覧にも「悪党」と紹介してあった。
今回、ビルは捜査のためレンガ工として建設現場へ潜り込む。一つ一つ積んでいくレンガは、あたかもジグソーパズルを埋めていくのにも似て、積んで行くうちに真相をつかんでいく。
BGMとしてビルがさらっているエチュードが聞こえてくる。
幾つかの事件が錯綜しているのだが、今回は少しこんがらがっていてわかりにくい面もあった。
第3作「新生の街」が未読なので、ビルとリディアの関係の発展?についてはわからないが楽しみだ。
「どこよりも冷たいところ」Rozan S.J.[著]直良 和美[訳]
2002年6月28日初版
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