いい加減に!
takoさんが紹介していらっしゃる本の中で、登場人物の一人が「あなたの好きな日本語を教えて下さい」と書いたスケッチブックを掲げ、道行く人に書いてもらうという話があった。(面白そうな本なので、是非読んでみたいと思っているところ)
『好きな日本語ねぇ』ということで考えて『いい加減』がいいかなと思い至った。
実はこれ、今始めていることと関連して実にいい言葉だと思う。
一般的には「いい加減」はあまり良い意味に捉えられていないと思う。広辞苑を見ると
条理を尽さないこと。徹底しないこと。深く考えず無責任なこと。「―なことを言うな」とある。
しかし、もう一つの意味もあるのだ。
よい程あい。適当。「―に焼き上がる」「よい程合い」として用いられるときは、「よい塩梅」と同じ意味なのだろう。
ほどほど。「―に焼き上がる」「冗談も―にしろ」
アクセントの違いも面白い。「いい加減に焼き上がる」は、「いい加減なことを言うな」と同じ平板アクセントだ。しかし単独で用いると、深く考えない方の「いいかげん」は平板だが、「よい程合い」に用いるときは頭高になるという違いがある。
「よい程合い」になればいいなと思いつつ、「ほどほど」で良しとし、自分のことだもの「深く考えず無責任」でもいいかと開き直って、ちょっとしたことを始めました。これは新しいエントリーとします。
少し関連して「いい年をして」という言葉を思い出した。「いい年をしてそんな派手な服を着て」といった使い方がされた場合、言外に批判の目がある。しかしこれを「(こういう服を着ても)いい年になった」ということも可能ではないか!もっとも自分はただいま黒しか着ない。色物を着るときが来るだろうか?
上記takoさんの「適当」に、トラックバックさせていただきました。
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