訳すということ
訳すと言えば、一般的には 外国語を日本語に、あるいは逆に日本語を外国語に置き換えることを言うのだろう。
「置き換える」という言葉が不適切な場合はご指摘下さい。
翻訳や通訳を仕事にしている方で、ここを訪れてくださっている方達がいらっしゃる。
さて、同じ日本語を日本語に置き換える場合も、訳すという言葉を使う。
点訳という仕事はご存じの方が多いだろう。大半はボランティアで、少ないが仕事として点訳事業をしているところもある。点字物の出版業務だ。
点訳は比較的イメージなさりやすいかと思うが、同じように、墨字(活字)で書かれたものをそのままの状態で読めない読者に提供する方法として、点訳以外に音訳というのがある。
(墨字訳というのもあるが、これは又別の機会に)
音訳又は音声訳という。朗読ボランティアと言えば、通りがいいのかもしれないが、厳密に言えば違う物である。朗読は読み手がふくらませて表現するもの。それに対して音訳は、読むのは読者。音訳者は音に訳すのである。いわば黒子に徹する。
まだまだ誤解が多く、音訳は味も素っ気もないものと思われている節もある。これについては、書き始めた以上少しずつ説明させていただきたいと思っている。
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コメント
涼さん、点訳、墨字訳、音訳というのたいへん興味あります。もっと知りたいです。個人的に最近知りたいという感動的なでき事があったんです!ブログ記事に書こうと思いつつ、まだ書けていません。長くなりそうだし、今通訳学校の課題の猛烈準備中。週末まで書けそうにありません。わあ~続きが楽しみです。
投稿: imo | 2005.05.05 18:30
imoさん、お早うございます。
書き出したら、もっと正確に伝えないととは思うのですが、なかなかかけません。ボチボチということでご勘弁を。
imoさんの体験を聞かせていただけることを楽しみにしています。
投稿: 涼 | 2005.05.06 09:17