泡坂妻夫【精神感応術】
短編ベストコレクション2005(15日付)収録作品の一つ。
この著者のものを読むのは始めてだが、ほのぼのとしたいい作品だ。小説誌の短編は、シリーズものを除いて読後放っておかれたようなあとあじの良くないものも多いのだが、これはさわやかになれる。
現在から過去への回想も不自然ではなくスッと入っていける。誰にでもあった青春時代。予想のつく最後だが、それもまた良し。
「それではわたしが今考えていることがわかりますか」 「……昔のことを思い出していますね。あのころ恋人と結婚すべきだったか。でも、その恋人は今、幸せです」
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