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2005.07.10

梶原しげる【口のきき方】

口のきき方
梶原しげる〔著〕
出版社 新潮社(新潮新書033 )
発売日 2003.09
価格  ¥ 680
ISBN  4-10-610033-9
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日本語ブームとは言っても、もっぱら書かれたものが多いと感じたアナウンサー歴30年の著者が、相手に気持ちよく通じるための話し言葉について論じている。
豊富な実例をもとに、最後まで笑わせながら読ませてくれる。

テレビのレポーターなどいわばプロが使う言葉への厳しさに溜飲が下がる思いだが、若者への暖かい視点にはうなずけるものが多い。
プロのインタビューの中で、スポーツ選手への下手な聞き方。そしてさすが一流の選手(結構贔屓があるが)の答え方が楽しい。

渡米1年目。オールスターに選ばれた野茂へのインタビュー

「メジャーリーグのオールスター、この夢の大舞台で今、どんなお気持ちですか」
「ゲームを楽しみたいです」
「緊張してませんか」
「いえ、もうほんと、楽しもうって気持ちでいます」
02年日米野球第七戦でMVPを獲得したイチローへのインタビュー
「いやあさすが、イチロー健在なりですね」
「勘弁してくださいよ。ぼくはいつだってずっと健在なままなんですから」
それまでの晴れやかな表情が一転顔をゆがめ吐き捨てるように答えたという。当たり前だろう!
ベルマーレ平塚にいた頃の中田英寿へのインタビュー。当時売り出し中の攻撃的な中盤の選手とコンビを組むことになったことに関して
「相性はどう?やりやすい?」
「聞いてる意味がわかんない」
中田のこの自信とブライドは、時に敵を多くするかもしれない。

相手を持ち上げようとしたつもりでヒョイと口にした言葉が、逆に相手の気を悪くすることもある。時折読み返してみたい本である。

若者言葉に対しては、いつか書いた小林作都子【そのバイト語はやめなさい】(04.09.15)と通じるところがあると思う。必要なときにちゃんとした言葉遣いが出来るようになろう。

BK1がメンテナンス中のため、画像は後刻掲載の予定です。リンク先も正しく表示されていません。

口のきき方 」梶原しげる
2003年9月20日発行
2004年1月11日13刷

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