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2005.08.10

宮部みゆき【ぼんくら 上】

ぼんくら 上
ぼんくら 上
宮部 みゆき〔著〕
出版社 講談社
発売日  2004.08
価格  本体760円
ISBN  4-7942-1320-4
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宮部みゆきは、短編の妙手だ。一編ずつが丁寧に作り込んである。それに比して最近の長編は、(連載ものが多いせいか)ただダラダラと長いと思われるものもある。
さて、本書は文庫で上下巻あるということから長編かと思っていた。しかし、読みだして解ったが短編集である。と言っても独立した短編ではなく、連作集というべきか。

店子を襲った殺し屋、差配人の出奔、謎の新興宗教騒ぎ。江戸下町の長屋から、ひとりずつ人が消えていく。連続する事件の裏の陰謀に、同心・井筒平四郎と超美形少年・弓之助が挑む。長編時代ミステリー。

上巻、最後の一篇を残して読んだ限りでは、まだ美少年・弓之助は名前しか登場していない。下巻が楽しみである。

と書いたが、最後の「長い影」が曲者?であった。これまでのものと比べて長いし中編かなと思いながら読み進めてきたが、何としっかりと下巻へ続くのだった。あらためて目次を見ると「長い影(1から6まで)とある。
弓之助がここで登場。

昨日歯医者で読もうと持って出て、歯を抜いたあとは何もする気になれずこの本を読んでしまった。下巻も続けて読みたい衝動にかられているが、そうもいかない。

関連記事:宮部みゆき【長い影】(8月1日)

ぼんくら 上
2004年4月15日第1刷発行

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コメント

この本、最近読みました。感想をまとめるのが面倒でパスしてしまいましたが……。
そう、「長い影」は長いのです(^^;)。
面白かったので、続編の「日暮らし」の予約を入れたら、なんと130人待ち。いったいいつ読めるのやら。
抜歯したんですね。お大事にしてください!

投稿: Tompei | 2005.08.10 12:12

「長い影」って、意味深長ですね。
「日暮らし」も井筒平四郎と弓之助の話なのですね。こんな子がいるかなぁという気もしますが、なかなか面白い子どもです。

投稿: | 2005.08.10 18:03

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