祥月命日:テーブルの向こうに
テーブルの向かい側の徹也がいなくなって2年。
ダイニングテーブルは約1畳の大きさがある。短辺に連れ合いが、一方の長辺に娘と自分が、もう一方の長辺には息子達が場所を占めていた。娘と長男が向かい合い、徹也と自分が向かい合っていた。
娘が家を出て4人で食事をするようになり、徹也とはよく「足が当たった」などとふざけていた。
徹也がいなくなって長男に「横へ(徹也の席だったイスへ)移るように(食卓の半分を使うことになる)勧めても、彼は頑として自分の場所を移動しなかった。それは今でも続いている。
座るべき主を持たぬイスは、いつもその場所にある。
ふと目を上げると、一心に食べている徹也の幻を見ることがある。
今朝6時頃、激しい雨音で目覚めた。雨はあの日の前日も……
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