「青の炎」の母親像
先にへいぽーさんへのコメントに書いたように、この小説の母親の気持ちがわからない。
曾根隆司が余命幾ばくもないことを知っていたのなら、3人でよく話し合っていれば悲劇は防げた。
もし知らなかったとしても、と書いて、ふと恐ろしいことを思った。知らなかったとして……
母親は、秀一がどういう行動をとるか判っていたのではないか?それを防ぐ方向ではなく、むしろ自分の態度から助長する方へと向けていたのではないか。
曽根の死後、友子は「よかったと思っている」と言っている。曽根の死を望んでいたことは確かだ。
そして最後に、友子は罰を受ける。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 宮嶋未奈【婚活マエストロ】(2025.01.16)
- 三浦しをん【ゆびさきに魔法】(2025.01.12)
- 西村京太郎【新装版 殺しの双曲線】(2025.01.10)
- 綾辻行人【十角館の殺人 新装版】再読(2025.01.06)
- 帚木蓬生【花散る里の病棟】(2025.01.04)
コメント