明日香行き
「涼しくなったら、ヒガンバナの咲く明日香を訪れてみよう。」と書いたとおり(明日香、幻想の殺人)、今日明日香へ行ってきた。
昨夜突然、「明日明日香へ行こう」と言い出して、つれあいをギョッとさせる。もっともそれ以前からヒガンバナを見に行くとはいってたので「コスモスじゃないのか」と不審がられていたのだが。
まず307号線通称ダンプ街道へ入る。さすがに今日はダンプの行き来はない。そこから国道24号線を走る。
この道は木津川の堤防上なので、右は川、左側には田園風景が続く。視界が開けて走りやすいとつれあいは言う。最近出来た近くの道は、騒音対策のためドーム内を走っているようで息が詰まると。そうした形ではなく、緑地帯を拡く取ることで音を遮断できないだろうかとも。そうしたら、我が住宅街もその緑地帯に入ってしまうなどという話をしながら、まだまだ元気。
木津へ近づくにつれ、渋滞しはじめる。奈良方面への道と分かれた途端、スイスイ流れはじめた。
橿原市から、明日香へ。ここ何年か来ていなかったが、若い頃からこれまで何度訪れたことだろう。
村へ入ると、田んぼに赤くヒガンバナが見える。
但しこの花は、橘寺の近くの休憩所側。
祝日とあって、かなりの人出だ。午前中は曇っていた空も、晴れてきて暑いくらいだ。
石舞台を経て、甘樫の丘へ登る。ここまで来る人は少ないと見えて、駐車場には1台も止まっていなかった。
つれあいは大丈夫かと心配してくれたが、割合スラッと登ることが出来た。
途中の石碑は、持統天皇の「春過ぎて夏来るらし白妙の衣ほしたり天香具山」から、志貴皇子の「采女(うねめ)の袖ふきかへす明日香風都を遠みいたづらに吹く」に変わっていた。「孝書」とあるから、犬養先生の書かれたものなのだろう。
頂上は涼しい風が吹き、大和三山はじめグルッと見渡すことが出来る。わずか2・3組がいるだけで、静かだ。
この丘は大好きで、高校時代からここへ通い始めたのだが必ず登ることにしているのだ。今日も登る事が出来て良かった。
しかし、午前中からの頭痛を薬で抑えていたのが、今頃復活? (-_-;)
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コメント
涼さん、こんばんわ。
素敵なところへ行かれたのですねー
石舞台は、とてもいい感じです。
ヒガンバナって、家に飾ると火事になるから
取ってはいけないと言われて育ちました。
これって、希少価値のある花だからなのかなー?
投稿: へいぽー | 2005.09.23 22:28
へいぽーさん、こんばんは。
ええ、ヒガンバナを切ってきてはいけないといいますね。毒があるからだと聞いたこともあります。
その毒を晒して抜いて、飢饉の時の食料にしたとか。
古人の智慧なのでしょうか。
投稿: 涼 | 2005.09.23 23:32
涼さん、こんにちは。
今日は、ズシッと重い天気です。
そうなんですか。ヒガンバナは、毒があるんですね。
子ども心に家が火事になる恐怖で遠巻きに見てるだけでした。
しかも、毒抜きをして食べられるんですか。
すごいですね。でも、考えてみれば菊の花も食べますもんね。
それと同じだと思えば、食べてみたい気がします。
投稿: へいぽー | 2005.09.24 15:59
へいぽーさん、
こうしたいわゆる飢饉食を食べなくても良い幸せをかみしめると同時に、世界中では「飢え」という言葉が死語になっていない現実の重さに愕然とします。
投稿: 涼 | 2005.09.24 22:52
涼さん。寒いです。
飢えをしのぐためだったんですね。
そう思うと、軽々しく食べてみたとは言えないですね。(反省)
飢えのない生活に感謝します。
投稿: へいぽー | 2005.09.25 01:56
へいぽーさん、お早うございます。
食べたいものが食べられる幸せを痛感します。
そして、世界中の飢えた子ども達が充分に食べられるようにと願っています。涼は、食材吟味とやらでムダに捨てられる食材を見る度に(そういうネタのテレビ番組で)ため息が出ます。
投稿: 涼 | 2005.09.25 08:31