エド・マクベイン【ハートの刺青】
エド・マクベイン/著
高橋 泰邦/訳
税込価格 : \588 (本体 : \560)
出版 : 早川書房
サイズ : 文庫 / 268p
ISBN :4-15-070754-5
発行年月 : 1976
エド・マクベインのアリソナ八七分署シリーズ第4作目。
もしかしたら交錯するのかと期待させつつ、二つの事件が進んでいく。詐欺と殺人。
地道に詐欺事件に取り組んでいるアーサー・ブラウン。
前回の「通り魔」で活躍して三級刑事に昇格したバート・クリング。彼はクレアと親密度を増している。
だが、今回の中心は何といってもスティーヴ・キャレラの妻テディだ。
彼女は口がきけない。だが、体中で表現できる。その一つ一つが愛らしく、魅力的だ。彼女は東洋的な(つまり奉仕しようとする)愛情表現をすると書かれているが、愛する相手を如何に理解するか・如何に伝えるかという事だろう。
宮場みゆきの「龍は眠る」の七恵を思い出す。彼女もまた、相手の話を一心に聞き自分の言葉を伝えていた。
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