東野圭吾【私が彼を殺した】
私が彼を殺した | 東野 圭吾〔著〕 出版社 講談社(講談社文庫) 発行年月 2002.3 価格 \730 (本体 : \695) ISBN 4-06-273385-4 bk1で詳しく見る |
婚約中の男性の自宅に突然現れた1人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。 事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。物語は、この殺人の動機を持つ3人のモノローグで展開していく。
「あなたはどこまで迫れるか」とあるように、最後まで犯人は明示されない。袋とじ解説があるのでそこで明示してあるのかと思いきや、それもない。従って、最初から再度カプセルあるいはピルケースの行方を追わなければならない。これと思うところに付箋を付けておいて良かった。
だが、最後の詰めの部分(登場人物以外の指紋)が、ちょっと弱いような気がする。消去法でいくにしても、余りにも単純だから。
また最後まで判りにくかったのが、美和子の心情。
「私が彼を殺した」東野圭吾
2002年3月15日第1刷発行
2005年8月12日第12刷発行
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