夜の新幹線
晴れた日の車窓を過ぎゆく景色を見るのも好きだが、夜に入り ひたすら驀進する汽車に乗っているのも好きだ。
昨日の夕方東京を発った「のぞみ」は、まもなく暗い中を恐らく一筋の光となって西進していたことだろう。
昼間と違って、甲高く騒ぐ子どもの声もなければ、おしゃべりに興ずるオバサングループもいない。満席ではあったが、何故かひとりの人が多いようだった。乗客達は皆寡黙に、ひた走る列車の音を聞きながら、自分たちの思いの中に埋没していた。
そんな中、「半落ち」を読み終えた。窓に映った自分の目は、赤くなっていた。
昨日何故「のぞみ」に乗っていたのか、何故夜の新幹線の事を書きたくなったかは、後述の記事で。
6年前、ほぼ毎月日帰りで上京していた。帰途は必ず夜で、ビジネスマンが多かったが。
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コメント
拝読して、夜汽車に独り揺られる自分の姿が脳裏をよぎりました。
あの空間には何ともいえない味がありますね。
孤独、倦怠、暗闇を疾走するがゆえの漠然とした不安。でも何故かそんななかにも何かワクワクするような開放感を感じてしまうのは私だけでしょうか。
ふと、「銀河鉄道の夜」を思い出しました。
投稿: ぞふぃ | 2005.11.15 12:56
ぞふぃさん、こんばんは。
∥ふと、「銀河鉄道の夜」を思い出しました。
そうですね。一路目的へ向かっていく高揚感と、その中に、どこへ連れて行かれるのかという一抹の不安を抱いての 同乗した人たちとの運命共同体のような連帯感ですか。
大勢いるのに、孤独。という感じです。
近くで酒盛りでも始まった日には、そんな感じにはなれませんが……(苦笑)
投稿: 涼 | 2005.11.15 20:33
昨夏から今年の初めまで、何度も関西から九州まで夜の新幹線を利用して帰ってきました。
ぐんぐんスピードを上げていくレールスターはあっという間に九州に着いてしまい、いろんな思い出だけを残してまた現実の世界へと…。
いつも、夢でも見ているのかなって思いながらも、つらさの中にも幸せを運んでくれていました。
今は、そっと見守ることしかできないけど。
投稿: らんだ | 2005.11.16 05:44
お早うございます。
∥今は、そっと見守ることしかできないけど
らんださんにとって、色々な思い出が詰まった新幹線だったのですね。
行くときと違って帰途の汽車は、物思いにふけらせてくれますね。
投稿: 涼 | 2005.11.16 07:16