◆有栖川有栖【作家小説】
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有栖川有栖〔著〕 出版 幻冬舎(幻冬舎文庫) 発売日 2004.08 定価 \560 (本体 : \533) ISBN 4-344-40545-5 bk1で詳しく見る |
益子紳二は、いまひとつパッとしないミステリ作家。ある日、大ベストセラー作家への野望に火を付けられた彼が、地下室で見たものは…。作家という職業の「謎」に挑戦した、作家だらけの小説集。
著者自身の言葉によると、本書のそれぞれの作品は、
ミステリでもホラーでも冒険小説でもなく、SFでもファンタジーでも漫才(?)でもないということだが、同時にそのどれもである。
八編全部が、作家に関わる物語だ。
「作家漫才」は、タイガースファンの作家達が漫才をするというものである。著者が熱心なタイガースファンであることは、良く知られている(と思う)が、意表をつく楽しい作品だった。
「締め切り二日前」は、もしかしたら著者自身の心情にもっとも近いのではと推量するが、ご自身は『そんなものは世間のどの仕事にもつきものである』と、サラリと書いておられる。
「奇骨先生」に出てくるデビューのきっかけの話は、ご本人のデビューの話と重なる。
作家小説
平成16年8月5日初版発行
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