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2006.02.28

【ある閉ざされた雪の山荘で】

aru tozasareta yukino sansohde 東野圭吾〔著〕
出版 講談社(講談社文庫)
発売日 1996.1
定価 \560 (本体 : \533)
ISBN  4-06-185909-9
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早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した若き男女七名。これから雪に閉ざされ孤立した山荘での殺人劇が始まる。一人また一人と消えていく現実は芝居なのか。一度限りの大技が読者を直撃。

二重どころか三重に張られたどんでん返しの結末である。
物語は、第三者的な語りと、登場人物の一人久我和幸のモノローグですすんでいく。途中で、これは芝居だろうとは気づくが、殺人現場を忠実に描いているところに、著者の意図があったのだ。戯曲とまではいかないが、語り部分は丁度舞台を見ているような感覚になり、これが最後に謎解きとなる。

結果としては殺人はなかったのだが、麻倉雅美は救われないだろうか。だが著者は、雅美を追い込んだ3人が芝居を止めて何か雅美のためにしたいと言ったとき、彼女にこう言わせている。(以下、白文字→マウスで四角の中をなぞると文字が現れます)

「だって」と麻倉雅美は言った。「まずはあたし自身が、自分に出来ることを探さなきゃいけないんだもの。せっかく殺人犯にならずに済んだのだから」

東野作品索引

ある閉ざされた雪の山荘で
1996年1月15日第1刷発行
2006年2月1日第32刷発行


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母からの手紙

母から手紙が来た。ドキッとする。病気が悪くなったのだろうか。
だが、封筒はきれいな模様付きだし、貼ってあるのも記念切手だ。

耳が遠いので、電話ではなかなかコミュニケーションがとれない。

下のチビさんが今年小学校へ上がる。お祝いをあげたいから連れて来てくれといったことだった。
ホッとする。


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2006.02.27

月命日:リンゴ

リンゴを剥いていて、思い出したことがある。

徹也が小学4年生の時の担任は、産休講師だった。3年生からの持ち上がりのクラスだったが、これほど教師によって変わるものかと思ったことはない。

特に楽しみだったのが、学級通信。
ある時、クラスで「リンゴむき競争」というのがあった。
「早くむける」
「きれいにむける」
「皮を長くむける」といったことで競ったらしいが、その時のことを書いた通信だ。

下校時、先生はその日配る通信を一度読んで下さっていたらしい。

持って帰って見せてくれるのだが、こちらも声を出して読む。
『ひたすら食べたい子』の件で、「せんせい、ここ読んで僕の方見たんやで」と徹也が言った。さもありなん!


関連記事
月命日:手を合わせる(06年1月27日)
祥月命日:テーブルの向こうに(05年8月27日)


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【捨てない!シンプル整理術】

sutenai simple seirijutu 中山庸子〔著〕
出版 講談社(講談社+α新書)
発売日 2001.3
定価 \714 (本体 : \680)
ISBN  4-06-272062-0
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「いらないものは、いらない」「しなくてすむことは、しない」、この2つを前提に、家の中のものをうまくさばき、整理する方法を考えることで、生活がよりシンプルに心地よくなるなら、やってみる価値はありそうです。

「捨てない!」という言葉に反応しての購入で、「捨てなきゃ、捨てなきゃ」症候群に陥っていた身としては当然の反応だろう(か?)

本書執筆の動機の一つが、「FAX行方不明事件」だという。受信した二通のFAXの行方不明になり、内容がわからなくなったのだ。一件は友人からで待ち合わせ場所に行かなかったので、かなり険悪になったとか。もう一通は誰から来たのかさえとうとう判らずじまいだった。もしかしたら、先日書いたような間違いFAXだった可能性も皆無ではないと思うが。

さて、本書を読んで一番共感を覚えたのが、間に合わせでない、自分なりのスタンスを持ってのもの選びだった。


捨てない!シンプル整理術
2001年3月20日第1刷発行

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2006.02.26

Bun2:ブンツウ

文具店のレジでフト目に入った雑誌。無料で頂ける。
Bun2と書いて、【ブンツウ】と読むらしい。Vol.6というから、かなり以前から出ていたのだろうが、知らなかった。

メーカーさん達の広告誌とも言えるし、総合カタログとも言える。最新情報がわかるし、今号では、「春の新生活コレクション」と題した特集をしている。

それにこうしたミニ雑誌でも、時にコラム欄で面白い記事があったりする。帰宅途中の車の中でパラパラと見ていて、「あったー!」

和田哲哉さんが、「文房具を趣味にしよう」というコラムを書いておられる。
昨今は文房具がちょっとしたブーム(って、自分がそう思っているだけかな?)だが、単なるブームに終わらないよう、関連書籍やブログでの交流だけでなく、

良い製品があり、良いお店が現れ、製品の選び方や使い方を深く理解したユーザーが増えること。なんだか地道で気が遠くなる話ですが、これら三者が一時の流行に終わらずしっかり趣味として確立し、日本ならではの素晴らしい文化に育ってゆくのではないかと私は信じております。
というように期待を寄せられている。

ところで、自分は「文具が趣味だ」と言えるだろうか?まだまだだが、「文具が好き」という気持ちだけは人一倍持っているつもりである。

「究極の文房具カタログ」の著者である高畑正幸さんの連載コラム「文具講座」も樋口健夫氏の「書きも書いたり」という300冊のノートの話も面白かった。


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北の檸檬

北の国から、ミニ檸檬が届いた。


ことの始めは、先日章仁さんのところで、Lapitaの昨年11月号の話が出たこと。うっかりしていて、本屋へ行ったときには売り切れていたのだった。
一冊余分にお持ちで欲しい人に譲ってくださるというので、おそるおそる申し出てみた。

驚いたことに、今日帰宅したら届いていた。


章仁さん、ありがとうございました。お忙しいのに、お手数をおかけしました。

さっそく荷物を解いて、中を開ける。
Lapitaの11月号

そして、付録がある。
それが、
200602252203000.jpg
この、【ミニ檸檬】

いいでしょ、いいでしょ。【ミニ檸檬】だよ。持ち歩いて、見せびらかそう!でも、わかってくれる人いるかなぁ?

そして、ミラノ駅の絵はがきもいただいてしまった。


章仁さん、本当にありがとうございました。大切に使わせていただきます。

章仁さんの記事に、トラックバックさせていただきました。


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2006.02.25

氷上の舞

目が覚めたら9時を廻っていた。誰もいない。

線香をあげてから、慌ててテレビをつける。丁度、アイスダンスの金メダリスト二人がアンコールに応えているところだった。

良かった、間に合った。

本番もそうだったが、実に堂々としていて華がある。ご本人はこのあとプロを希望しておられるそうだ。『疲れていても滑るからにはいいものをみせたい』という言葉通り、「魅せる」ものがある。


そう、本番もずっと魅了された4分間だった。直後に演技をした村主章枝は、線が細い感じがしてやや損をしたのではないか。ミスもなくよかったが、あまりにも直前に圧倒されすぎた。


ずっと密かに待っていた、女子フィギュア。もしかしたらという期待はあったが、口に出すと溶けてしまいそうで怖かった。


荒川静香さん、金メダル本当におめでとう!


関連新聞記事(いずれも、asahi.com)
悩んだ女王、再び笑顔 荒川、銀盤を優雅に舞う
荒川、伸びやかな滑り フィギュア・エキシビション


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捨てる!スッキリ生活

第43週:レジ袋

「この袋」に入るだけにする

場所と量を決めて、溢れた分は処分しよう。
レジ袋が有料化になりそうだ。そうなれば、こういった現象もかなり改善されるだろう。この点に関しては、かなり以前から「マイ・バッグ」を持って行ってるので溜まりようがない。
小さな引き出しにはいるだけの量を、娘の家へ何かを持っていくために用意しているくらいだ。


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捨てる!スッキリ生活
2005年11月25日第1刷発行


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2006.02.24

弱気

朝起きた時から寒気がする。喉も痛いし、身体がだるい。

朝、気持ちよく起きられる日は少ない。「あれもこれもしていない」というマイナーな気持ちが先に立ってしまう。それでも、起き出して色々している内にリズムに乗れてくる。
お出かけして色んな方にお会いすると、楽しくなる。
だが今日は、今年に入ってから色々動いたツケが廻ってくる頃だという思いこみが先行してか、なかなか気持ちがシャンとしない。

「前向き」「いつも何かに燃えている」などと言われる。あながちウソではない。

しかし、こういう弱気な一面を持つ自分でもあるのだ。


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今日のお買い物

「2・3日買い物に行かなくても、何とでもなるわ」と豪語して節約にこれ努めていたが(もっとも火曜日はお寿司)、今日はその分を超えて散在してしまった。

まず、ほぼ日手帳。
次に、しばらく前からほしかったフラッシュメモリ、2Gのもの。阪神優勝の年にジョーシンで64MBのメモリを大量ゲットして配りまくっていた。結構喜んでいただいたし、自分でもデータ持ち運びにしょっちゅう使っている。
だが何しろ扱うのが音声なので、容量を喰う。2Gあれば、圧縮しないデータでも1冊分入るだろう。外付けハードを持ち歩かなくても何とかなるかも知れない。
そのついでに、やっぱり買ってしまった>一太郎ちゃん。何度も何度もメールが来ていて予約販売はお得ですよと言われていても一顧だにしなかったのに。
今度は、ネットで知らんぷりして現物を見て買うとは (-_-;)あまりめざましい進歩をしているとは言えないらしいので、2005ユーザーはバージョンアップする必要がないのだと思うのに。

それから、またしてもボールペン色々。今回はあまり重量がなくてやや細身のマルチボールペンを見つけた。ほぼ日手帳に挟んでおける。と、HI-TECのコレト。「これと」「これと」を組み合わせるのね!というので、何種類か揃える。うーん、全色欲しいなぁ。


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2006.02.23

ほぼ日手帳完売

午前中から激混みだったほぼ日ストア。

SOLD OUTになったり、 全体的に商品が戻ったり 。また、在庫が少なくなったり増えたりしていたらしい。
結果、16時過ぎには全て完売になったようで、ロフトでもその時間にはもうなかったという。

12月の追加販売の時には、色は限定されているものの、知人はかなり後でも買えたというのに。
一体どうなってるのだろうと、何だか不安になってくる。いえ、「みんなが使う、みんなの手帳」と言っても、結構異常だと思うのだ。

3冊も使うなんてというツッコミは、ご容赦下さい。今回は、一冊だけですから。


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ほぼ日手帳申し込み

え?既に使っているのじゃないの?と思われた方もいらっしゃるかもしれない(かな?) (^_^;)

とにかく、11時から販売開始なのでアクセス。激込み (-_-;)
30分近く経って、ようやく申し込み終了。疲れたー

詳細は後刻。


15時30分追記(独立した記事は削除)

朝、申し込みで格闘して疲れ果て、続きを書く気力がなかった(じゃなくて、単に時間がなくなったってこと)。
まず、ほぼ日ストアノートを開こうと思ったら、パスワードが違っている。この時点で止めるという選択があった。しかし、メールを出してPWを再設定。
しかし、この混み具合はまったくひどかった。商品の表示も出来ない状態。
帰宅してからでもいいかと止めることも出来た→もしそうしていたら完売だったようだ。
そんなに惚れ込んだのか?バーゲンでは絶対に取り合いはしない。人混みを見ただけでその場を離れるのに。ネットだと変わるのかな?

(さて、既に新年始まりを2冊も使っているのに、何故また今回という疑問?にお答えして書いておきます。)

モレスキン(モールスキン)の年間ダイアリーもシンプルでとてもいいのだが、1月始まりなのだ。やはり4月始まりでないと色々と不便なので、思い切って購入。という単純な理由。

使い方が自由で、罫が方眼なのも気に入っている。使い方としてはモレスキンでかなり使いこなせたので、それを踏襲する。3月までの記録は、おいおい空いているところへ埋めていく。
お部屋取りの状態だとか、どこへ訪問しているとか、一目瞭然で見渡せるのも嬉しいところ。

早くとどかないかなぁ。

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おすすめサイト

とあるところで教えた頂いたこのサイト

とにかく一度覗いてご覧なさいませ。
ネコ好きの方も、犬好きの方も、ネコ嫌いの方も、笑い出すこと必定。
嫌なことも忘れてしまいますよー。

そういえば、2月22日は「ネコの日」だったのだ。


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2006.02.22

mixiって、スゴイ!

あまり熱心でなかったmixiだが、最近はマメにコミュニティもチェックしている。

そんな中、ほぼ日手帳つながりで、見たことのある手帳を発見!
やっぱりお隣さんだった。

川向こうのお隣さんも、自分より古くからの住民ではないか。

一方で、同じ府内のマイミクは初めてというのも、考えてみれば面白い。北海道の方も九州の方もいらっしゃるのに。
ネット世界というのは、不思議な電脳社会だ。

おともだちのおともだちはおともだち
オトモダチノオトモダチハオトモダチ


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久世光彦【触れもせで】

huremo sede 久世光彦〔著〕
出版 講談社(講談社文庫)
発売日 1996.4
定価 \470 (本体 : \448)
ISBN  4-06-263075-3
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朗読をしている人は、向田邦子が好きだ。発表会の演目には、必ずと言っていいほど選ばれていたものである。
その簡潔な文章、収まりのいい展開、丁度いい長さ。
向田さんのエッセイは殆ど読んでいると思っていたが、その執筆は脚本に比べてかなり後年だったことが意外だった。
その辺りのいきさつも、著者と向田さんのやりとりで知ると興味深い。

本書の出版は向田さんが飛行機事故で亡くなってから丁度10年後の1992年だから、妹の和子さんが書いた「向田邦子の恋文」は、まだ世に出ていない。この時から更に10年を待つことになる。

向田さんの脚本の殆どをプロジュースした著者が、10年を経てもなお忘れることのない色々な思い出。夜を徹して話し合ったことは、仕事のことだけではなかった。むしろ、脱線してそれぞれの生きてきた中での話が弾んでしまう。そうではあっても、

原稿の書きすぎで肩が凝ると向田さんが言っても、私は気軽に揉んであげようという気になったことがない。その代わり、帰りしなに私の洋服の肩にゴミがついていても、あの人は注意してくれるだけで、決して手を伸ばして取ってくれようとはしなかった。
熱い肌を幾度合わせたって何もわからない人もいる。指一本触れもせず、十年経ってしきりと恋しい人もいる。人と人って何だろう、と考える。


昨年の正月、久世氏の演出で『向田邦子の恋文』がドラマ化された。山口智子演じる向田和子は、はまり役だった。本書にも出てくる、二人が勝手にその方の弟子だと称している森繁久弥の特別出演もあった。
もっともドラマの中での邦子の恋のいいわけは、潔いとは言えなかったが。


3月8日追記
久世光彦氏は、今月2日になくなられた。享年70歳。まだまだ活躍していただけたであろうに。訃報を知ったときにはビックリした。

昨日(7日)、告別式が行われたという。向田さん原作の「寺内貫太郎一家」に主演した小林亜星氏が『あなたは実に繊細で日本男児の美学を大切にした人。日本人が忘れてはいけないものを命がけで示してくれた』と弔辞を延べ、92歳の森繁久弥氏は『君ゆきぬ こともなげに 大ぜいへのあいさつも… 何とかなしいことだろう 私はすでに言葉も失って 失ってただ 右往左往するばかりです あなたは 心臓が悪かった様ですね 余りの悲しみに 悲しみぬけません』という手紙を寄せたという。

今ごろは、向田さんとお二人で楽しく語り合っていらっしゃるだろうか。

関連ニュース:日本男児の美学貫いた…久世光彦さん告別式で最後の別れ

Tompeiさんの久世さんのドラマに、トラックバックさせていただきました。


触れもせで
1996年4月15日第1刷発行
1997年2月14日第2刷発行

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2006.02.21

君には君の

先日用意したテキストを使っての、今日は本番。
もっともテキストそのものは、きちんと製本してくれる人がいるので彼女が打ち合わせを兼ねて持っていってくれた。
今回は、年末に受けた人が多いのだが、初めての人もいてバランスがやや難しい。

一つ聞くと先へ進みたがる人もいて、
「あなた、手が早いのねぇ」
「先生は、(見つけるのに)目が早いですね」
等という会話も時に交えつつ、一日コースなのでかなり飛ばしてしまった感がある。

以前にも書いたが、図書館の方も非常に熱心で、昨年度の受講生達はかなり実際に活動なさっているという。

終了後、受講生のお一人から手紙を頂いた。ここを見て下さっているという。

メールを差し上げたいので、いつかさりげなくどこかへコメントをつけて下さい。


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2006.02.20

清原が新喜劇デビュー

清原3・10吉本新喜劇デビュー(nikkansports.com)

ハイヒールのモモコが、宮古島まで交渉に。
「主役を」との要請にも「コケ役」を志願したとか。

オリックスへ移ってから明るくなったといわれる清原だが、お笑いデビューとは!前売り券は、既に完売。

新喜劇が行われる3月10日の舞台には清原に加え、中村紀、北川、吉井、中村監督らの出演も決定。豪華キャストが見られそうだ


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ビクタリーダー販売中止に

メルコム社のデイジー図書再生機ビクタリーダーが販売中止になる(2月17日付)。メルコム社ホームページ

既に販売させていただいた製品についての1年保証並びに修理、操作説明は従来通り行いますので、お客様に於かれましては、ご安心ください。
ということだが……

連絡先電話:フリーダイアル 0120-826-050

日本ビクターから商標侵害と訴えられたかららしい。


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2006.02.19

連城三紀彦【戻り川心中】

modorigawa sinju 連城三紀彦〔著〕
出版 光文社(光文社文庫)傑作推理小説
発売日 1996.4
定価 \560 (本体 : \533)
ISBN  4-334-74000-6
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ずっと読みたいと思っていた、20年以上前に読んだ「戻り川心中」。
当時読んだ本に収録されていたものとは、表題作以外は全部入れ替わっている。底本は講談社の1983年刊行のものだというが。

連城三紀彦は、結末をひとひねりするだけでなく更に読者を裏切る名手だ。
本書はいずれも一人称語りでの、従って探偵役もその語り手が勤めている。いずれも花にまつわる話で、時代は大正末期から戦争直後くらいまで。
いずれの作品にも、どこか退廃的なムードが漂っている。

「藤の香」「桔梗の宿」のいずれも、薄幸の女性を描く。しかし形を換えこそすれ、現在にも全くないとはいえない話だ。

一つ違いの二人の子ども。片方が死ぬ。子どもの入れ替え。
これは、篠田真由美も書いている。
一人を亡くしているだけに、母親の残った子どもへの愛が、儚げで危うい感を受ける「白蓮の寺」

そして最後が「戻り川心中」。あの、語り手が真相を知るところを確かめたくて再読したと言っていい。

童謡殺人なら、既に三十年前、苑田自身の手でおこなわれてしまっているのである。菖蒲心中の歌自体が既に童謡殺人だったのだ。
歌を作って、その歌に合わせた現実を展開させる。その為の小道具としての菖蒲が生きている。
表紙絵も、白と紫の2輪の菖蒲だった。

戻り川心中
2006年1月20日初版1刷発行


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テキスト

明後日、21日(火)にする講習会用の準備が出来た。テキスト・原本・テープやCDなど

今回は、いつも使っているものと違う新しい本を使う。一日コースなので、よりシンプルなものが良いだろう。それに、昨年から録音・編集と講習をしているところなので、かなり実践している先輩達がいる。

どうも土曜も日曜もない、自営業?

さて、CDの整理をしてからブログの巡回をして、その後 昨日読んだ本のことをアップしよう。


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2006.02.18

NHK福祉大相撲

ただいまNHKで、福祉大相撲を放映中。

その中の、『お楽しみ歌くらべ』には普天王関が出場されている。安倍なつみとのデュエットでモー娘。の「LOVEマシーン」で登場。やはり緊張のせいか、いつもの笑顔がちょっとぎごちない。

ちなみにこの歌は、チビさんがまだ幼かった頃、家へ来る度に風呂の中で大声で歌っていた。

さてこの後の展開は……

観てこよう!(16時45分)

4組が揃ったあと、ソロでは『島人ぬ宝』を。お母さんが沖縄出身ということで選んだ歌だとか。
お上手だし、いい声でしたよー。とても可愛いし。お相撲さんに可愛いというのはおかしいかもしれないが、ブログでも可愛い、良い笑顔を「魅せて」下さっている。


普天王関がこの番組に向けて練習していらっしゃる様子を書かれたお楽しみ歌くらべ!@福祉NHK大相撲に向けて闇練に、トラックバックさせていただきました。


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捨てる!スッキリ生活

第26週:ストックの乾物類

乾物にも賞味期限はある
非常食用にと、ついつい買い置きしているが、賞味期限が長いとはいえ1年も放っておいては期限切れになっていることもある。 一度ストック場所の大掃除をしてからは、意識的に使うようにしている。これは、非常用の食べ物についても同じだ。

著者は、「とりあえず買う」を止めて使うときに買うことを勧めているが、やはりある程度のストックは、買い物に行けないときのためにも必要だと思う。
実際、これで助かったことが何度かある。


捨てる!スッキリ生活
2005年11月25日第1刷発行


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2006.02.17

【Real Design】

real design エイムック
出版 枻出版社
発売日 2006.2
税込価格 \880 (本体 : \838)
ISBN  4-7779-0476-8
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今日届いた本。
デジタルオーディオプレーヤーから始まって、テレビやオーディオ製品などの紹介。幾つかTシャツも紹介したり、クオバディスのダイアリーを一挙公開したりしている。しかし、良いデザインのイスや事務機器などに洗練された美しさを感じる。
色々な視点からの紹介は楽しい半面、総花的で焦点が絞られていない感もある。即買いたいといったものではなく、眺めて楽しむ本。

昨日、シュアーのマイクを紹介して貰った。使用感は抜群にいいらしい。買ってみようかなと思っているが、どれがいいのか迷っている。(本書とは関係ない話だが)

リアルデザイン
2006年2月28日発行

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2006.02.16

人身事故の影響

兵庫・尼崎のJR神戸線で人身事故、15万人に影響(asahi.com)

いつものように駅に着く。行き先案内板が暗い。嫌な予感。丁度電車が行った時間なのに、ホームには人が多い。
果たして、尼崎駅近くでの人身事故のため、列車が大巾に遅れているというアナウンスが入る。反対側のホームに入ってきたのは隣駅までの各駅停車。
どうやらそれが折り返してくるのが、次の列車らしい。各駅停車で、京橋止まり。

11時頃家を出る予定のつれあいに、この旨電話連絡をする。

1時間遅れで来たという列車に乗車後も、ひっきりなしにアナウンスがある。後続の各駅停車は西明石まで行くという。終点京橋で降りると、駅アナウンスは、後続列車も京橋止まりだという。運転手も西明石行きだと言っていたらしくて、確かめに行く人もいる。しばしの躊躇の後、一旦出て私鉄に乗り換えることにした。以前肥後橋へ行くときにとっていたルートだ。

会議へは、丁度30分程遅れて到着。彦根から各停で来たという方がいらっしゃった。自分が着く直前に到着だったという。午前中館内の仕事で午後来られる神戸の方も、事故の影響で遅れるとのこと。

事故は午前6時10分ごろ発生したのだが、まだ影響があったのだ。
おそらくつれあいが乗った頃も、遅れは回復していなかっただろう。

今回も、彦根・神戸そして大阪の端っこと、一つの事故が広範囲に影響を受けた。

はねられたのは同市内の68歳の女性で、同踏切から神戸方向に向かって線路そばを歩いていたという。
何を考えてんだぁ!


東の方では、東京・JR宇都宮線で人身事故、16万人に影響


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2006.02.15

FAXは怖い

先日、間違って我が家あてに届いたFAX。
なにやら、どこかの会社から他の会社宛らしい。一枚目の送付表を見た段階で、メモリから削除。
親切な涼さんは、送信元へ電話をして間違ったことを知らせた。
こういう時には、電話番号の頭に「184」をつける。

ところが、今日また先日と同じところから同じところへの見積書のFAXが誤送信されてきた。
涼さんはあくまでも親切だから、また電話をして「気をつけてください」と言った。

でも、今度送ってきたら、もう知らんぷりするから。

メールは、誤送信した場合でも、送信済みを観ればわかる。勿論間違って送ってしまって被る不具合・被害については、ここでは問わない。

しかし、FAXの場合、誤送信したことにも気がつかないことが多いだろう。会社の場合は、送信履歴が残る機種を使わないと、信用問題だと思う。

FAXは、送るのにも時間がかかるし、印刷するのも面倒だし、勝手に送りつけられるのも防げないし、キライだ!


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【歌のうまい子になる超簡単ボイストレーニング】

utano umaikoni naru voice training 弓場徹〔著〕
出版 PHP研究所
発売日 1996.4
定価 \1,470 (本体 : \1,400)
ISBN  4-569-64393-0
bk1で詳しく見る

サブタイトルは、「CDをまねるだけ!」

1000人以上の音痴を治した著者が、家庭で手軽にできる練習法を紹介する。ストーリー仕立ての楽しいレッスンCD付き。登場するキャラクターの声をまねするだけで、誰でも歌がうまくなる、オンチも治る。

実家の母は、音痴である。母が若いころ歌っていたメロディーを後年聞いてみると、まったく違う節回しだったのに愕然としたことがある。しかし、音の外れ方は半端ではない。キッチリと同じ音程で歌っている。
つれあいも、音痴である。こちらは小学校のころ歌った歌のメロディーが外れていると教師に言われて、トラウマになっているようだ。「港」を階名でうまく歌えず「ミソも何とかも云々」と罵られたらしい(本人の弁)。ところが、何かのはずみで口ずさんでいるのはこの曲なのだ。それほどまでにすり込まれたのか?

さて本書は、ヒョッとしたら二重に音痴の素質?を持っているかもしれないチビさん用ということではなく、ボイストレーニング関係は一応チェックしているというだけのこと。
(チビさんが) 関心を持つようなら、試してみるのも悪くはないが。

「音痴はいない」と、ものの本にはある。だが……


歌のうまい子になる超簡単ボイストレーニング
2005年11月4日第1版第1刷発行

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2006.02.14

ハイクラウンチョコレート

今日はバレンタインデー。土曜日、つれあいと息子二人へのチョコを調達してきた。ついでに自分用もちゃっかり。このところずっと、ウイスキーボンボン(あるいは洋酒のボンボン)。

チョコレートといえば薄い板チョコしかなかった時代に、森永製菓から「ハイクラウンチョコレート」というものが発売された。一時はこれをよく買っていた。パッケージがまたちょっと洒落ていて、チョコもつながりではなく一個ずつ銀紙にくるんであるもの。大人のチョコのような気分がしたものである。

そのあとは、「グリコアーモンドチョコレート」が好きになり、明治製菓の「ブラックチョコレート」のファンになる。これは最近では少し厚めのブロック型になっている。

一時期、つれあいが職場で貰ってくる義理チョコを一ヶ月ほどかけて食して体重が増えた経験がある。昨今は、義理チョコどころか義務チョコさえ持って帰らない。


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2006.02.13

新ブランドのボールペン?

200602131647000.jpg
何だか写真が暗いが、「涼」ブランド?のボールペン。
シルバーにはブルーブラックの、ブロンズにはブルーのインクが入っている。
少々長すぎて、キャップをつけた状態では書きにくい。


Amazonで、本とDVDを買った。かなり即効で決めたもの。本はBK1になかったからだが、1500円にするためにDVDも買ったのだ。もう今朝届いた。読んで(あるいは観て)しまいたい誘惑に駈られて困っている。ただいまもう一冊の新書本も面白くて読んでいる最中。
編集で目が疲れていて、多分今読まない方がいいのだろうが。


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2006.02.12

開幕戦

トリノ関係が目立つスポーツ記事だが、プロ野球はキャンプに入っている。

諏訪剛さん発行のメルマガ「スワ通」によると、ヤクルトの開幕3連戦のチケットを明日から売り出すらしい。うーん、神宮へ行けるチャンスだが、相手は阪神なのだ。しかも一塁側だけだという。

阪神は、優勝しても開幕戦は自分ちで出来ないのね。選抜高校野球をしているから。それとも、開幕戦を甲子園ですることはないだろうという、ふかーい意味があるのかも。


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捨てる!スッキリ生活

第47週:タオル

タオルは消耗品です
これは、その通りだと思うし実践している。

本書では、「一番茶」「一番だし」などの考え方を取り入れてもいいと勧めている。

でも、「一番タオル」が洗面所で「二番タオル」が台所というのは、承服できない。
それぞれ「一番タオル」でしょうが。レジャータオルは「三番タオル」?
というわけで、すべて「四番タオル」の雑巾になっていくのだが、結構新しいタオルで使い分けをするので、いつもストックが溢れている (^_^;)


【捨てる!スッキリ生活】索引→FC2ブログ

捨てる!スッキリ生活
2005年11月25日第1刷発行


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2006.02.11

「金が全て」か?

最早旧聞に属する話かもしれないが、「金が全てだ」と言い放った御仁がいらっしゃったとか?

うーん、しかしスケールが違うなぁという話を思い出していた。本があったはずと思って探したのだが結局見つからず、記憶で書いている。

短編小説。
金持ちの息子が、悩んでいる。父親は金で解決できないことはないという。息子は恋に落ちているのだが、それを告白できない。相手は遠くへ行ってしまうのであまり時間がない。
ただ、最後の日を観劇で過ごすために娘を迎えに行った息子は、渋滞?に巻き込まれる。

両側も、後ろにも車(or馬車?)。自分たちが乗った馬車がなかなか進めず、若者達はそこで長時間話が出来る。二人は気持ちを確かめ合う。

ところで次の日、父親の元を訪れた男が、父親からたくさんの謝礼金を貰う。ドライバーや交通巡査?をも買収して渋滞を引き起こしていたのだ。
最後のオチが「金で解決できないことはない」といったニュアンスだったような。

オチがきちんとあるところ、オー・ヘンリーかもしれない。

正月に「古畑任三郎」を見たときも、スケールが違うなぁという印象を持った。
コロンボと古畑。出てくる一流人(の犯人)が、コロンボでは半端じゃないのだ。
上の短編もかなり昔の話だが、でもというかだからというか、フーンと思って読んだような記憶がある。

だからどうだという話ではないが……


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2006.02.10

「小腹」って、どこ?

とある衣料スーパーの下着売り場で「小腹が引っ込む」というキャッチコピーを見つけた。

え?小腹って引っ込んだりするの?と思ったが、辞書で見ると

〔「こ」は接頭語〕腹。また、腹に関するちょっとしたことにいう。
「―がすく」
――が立・つ
ちょっと腹が立つ。
とある。(ニフティ国語辞書:大辞林系?・三省堂系?より引用)

とすると、小腹が引っ込むというのも、ありなのだろうか?

ちなみに、チビさんのお得意語の一つに、「別腹ですからー」というのがある。ご想像の通り、お腹いっぱいと言った後でスイートがあることがわかった時点での話である。


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真田広之さんのノート

今朝チラッと見たテレビで、真田広之さんが映っていた。
最新作『PROMISE』についての話のようだ。中国語についてだったか、監督やスタッフが褒めてくれても、それは気を遣ってのことがあるかもしれない。試写会で観客が反応を示してくれたことがとても嬉しかったと語っておられた。

その中で撮影中に作っていらっしゃったノートの話があった。
ボロボロとまではいかないが、かなり手ずれた大学ノートが何冊も。
手書きでセリフが書いてある。台本から撮影順にご自身のセリフを書き写し、発音記号を書き、赤字で四声も記してある。

1週間かかって覚えたセリフを、撮影当日差し替えられたこともあるという。そういうページには大きくバツ印があって、→「差し替え」(だったか?)と書いてある。
でも、そうして覚えたこともキッとムダにはなっていないと思う。

「仕事だから、当たり前」かもしれない。

でも、毎日テープを聞いて勉強しているあなた!

プロでも、こうして必死の努力をしているのだ。素人が他人様に聞いていただくのに、それ以上の努力なくしてできるものだろうか?

と、あいかわらず他人様には厳しく、自分には甘いのである (^_^;)
頭痛がする。ややカゼ気味である。ホットオレンジンジャーを飲む。


当日追記
関係者のインタビューで、「中国語がうまいが、覚えるコツは」と聞かれて

でもそれはもう繰り返しやるしかなかったですね。 
と答えておられた。


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2006.02.09

PTR2説明会

デイジー図書の再生機、【PTR2】の説明会が、以下の要領で開催されます。

日時:3月31日(金)午前の部10時から・午後の部13時から
場所:枚方市福祉会館(ラポール枚方)3階研修室
定員:午前10名・午後10名

説明:プレクスター社
主催:特定非営利活動法人デイジー枚方

参加を希望される方は、コメントでご連絡ください。


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ゆく道

定例会後、一旦電車で移動し、買い物のあと駅前でバスを待っていたときのこと。16時前。

一人の老婦人がベンチにかけていた。傍らには、その人の娘さんくらいの年の女性が立っている。

『あのバスかなぁ』
『色がちがうよ。あ、今行ったのと同じ色のバス』
『30分に一本くらいくるのかな?』
『そうやねぇ』

『行ったばっかりやったんやろか』
『そんなことないよ、もう7・8分で来るよ』
『連れてきてもろて、どないお礼しよ』
『わたしはE子さんの代わり。お礼なんていいんよ』

『バス来るかなぁ、日の暮れんうちに帰れるかなぁ』
『だいじょうぶ、帰れるよ』

この辺りで、あれっ?と思う。

『あのバスかなぁ』
『あれは黄色でしょ。赤い色のバス』
『今行ったとこかなぁ』
『もう5分もせんと、来るよ』

『何行きに乗るんやった?』
『N駅行きよ』
『そっから、またバスに乗り換えるの?』
『ううん、もう降りるだけ』

『日の暮れんうちに帰れるかなぁ』
『だいじょうぶよ』

『何お礼したらいい?』
『○○さんが、楽しかったらいいの』

親子ではなく、娘に頼まれて買い物に来たのらしかった。

バスに乗っても、ずっと同じ調子の会話は続いていた。

母娘でないから、こうした会話ができるのだろうか?
ほのぼのとした、いい雰囲気だった。


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2006.02.08

pennaのペンケース

pen case and notesby モブログ

小さめのペンケースがほしいと思っていたが、昨日 pennaのペンケースを見つけた。ギフト券があったから、思い切って購入。
牛革のガラスレザーに、ボールペンと同じグレンチェックが型押しされているもの。本当は白がほしかったのだが、やはり汚れが目立つのであきらめた。
グレンチェックシリーズは、他にブックカバーやカードケースなどもある。いつの日か、グレンチェックのボールペンを入れたい!

下にあるのは、クレールフォンテーヌのインデックスノートの大と小。
昨日書いたメモをこの大きい方のノートに写す。
自分がする講習会の記録なども、大きい方のノートに書くつもり。
小サイズは、旅行の記録など。オフ会の計画や記録にも使おう!


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2006.02.07

ロディア:ブロックメモ

200602071824000.jpgby モブログ


ブロックメモとはいっても、これはマウスパッドとして使えるもの。

いつもはレッツノートでマウスは使わないのだが、今回は念のため持っていき、そのマウスパッドとして使おうと思った。実際にはキーボード操作が多いしマウスもタッチパッドで充分だった。
で、このマウスパッドをメモ書きに使っているところ。勿論帰宅すれば、復習しつつノートに書き直すのだが、実に使いやすかった。ペンの滑り具合もいいし、大きさが抜群。横長のノートなど普通は見かけないと思う。

マウスパッドとして使うことを装丁してあるので、下部(手元側)が閉じてある。従って、手が当たってよれてくるということもない。一枚書いたところで、ページ番号を打ってピッと破る。

この商品については、信頼文具舗さんのこのページで詳しく紹介してある。


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2006.02.06

◆【「Y」の悲劇】

Y no higeki 有栖川有栖〔ほか著〕
出版 講談社(講談社文庫)
発売日 1996.4
定価 \560 (本体 : \533)
ISBN  4-06-264912-8
bk1で詳しく見る

有栖川有栖、篠田真由美、二階堂黎人、法月倫太郎が、同じテーマで書き継いでいく書き下ろし短編集。

こうした短編集は、お目当ての作家のもの以外はあまり読まないことも多く、正月に読んでいた本も途中放棄している。今回は一応全部読んだ。

有栖川有栖は、デビュー作の「月光ゲーム」のサブタイトルに「Yの悲劇」を持ってきているくらいクイーンファンだ。その後も国名シリーズを出している。
本書「あるYの悲劇」も、有栖と火村コンビが事件を解決する。
クイーンの「Xの悲劇」から始まるダイイングメッセージものは、強引すぎる嫌いがあるが、著者のものもそれに近い印象を受けることが多い。しかしこれは、比較的納得できなくもなかった。

篠田真由美の「ダイイングメッセージ《Y》」は、蒼が語り手になっている。本書の中では一番面白かった。二重にトリックが仕組まれている(厳密にはトリックとは言えないが)。

二階堂黎人の本は何か読み始めて途中放棄したことがある。その先入観もあるのかもしれないが、構成もトリックも面白くなかった。氏の小説の中ではお馴染みの登場人物なのだろうか?

法月倫太郎の二階堂親子ものは、以前にもこうしたアンソロジーで読んだことがある。クイーン警視と息子をなぞっているのか?
動機はともかく、トリックもちょっと弱い気がする。

クイーンの「Xの悲劇」は非常にこじつけた《X》が好きでなかった記憶がある。がしかし、本家の《Y》を読んでみるとするか。

有栖川有栖 索引

「Y」の悲劇
2000年7月15日第1刷発行
2000年9月 1日第3刷発行


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マルチメディアデイジー講習会

今回は、ブラッシュアップ講習会。

PC本体は勿論、アダプター・ヘッドセットも持っての参加。オーディオキャプチャーはどうしようか?
ま、とにかく行って来まーす。


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2006.02.05

【風と共に去りぬ」のアメリカ】

kazeto tomoni sarinu no america 青木富貴子〔著〕
出版 岩波書店(岩波新書)
発売日 1996.4
定価 \620 (本体 : \590)
ISBN  4-16-710689-2
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著者の「デンバーの青い闇」を読んだのが、購入のきっかけ。そのまま10年近く(書棚で)眠っていたことになる。
サブタイトルを「南部と人種問題」としている本書が出版された1996年夏には、アトランタでオリンピックが開催されている。柔道でたくさんのメダルを、また有森裕子が銅メダルを獲得した大会だ。

本書は、アトランタを旅しながらたくさんの人にインタビューをすることで「風と共に去りぬ」を生んだ南部の土壌を描いている。

勝ち気なスカーレットの性格に惹かれながら読んだ、原作。ビビアン・リーの美しさに魅了された、映画。
それらの読み方・観方をある意味180度変えてしまうかもしれない。

多くのページに付箋を貼って読み返してはみても、それへの言葉は軽々には出てこない。あまりにも不勉強だし、この本は単なる入口であるのかもしれない。
数日前の新聞は、故マーティン・ルーサー・キング牧師の夫人コレッタ・スコット・キングさんの死亡記事を報じていた。

わたしは本書を通じて『風と共に去りぬ』を擁護しようというつもりもないし、また糾弾するつもりもない。勿論、この本は出すべきではないと主張しているわけでは、決してない。『ハックルベリー・フィンの冒険』もふくめ、歴史的に価値のある小説は、出版すべきではないというより、当時の状況や歴史をそこから学び取ることのほうがよっぽど重要なのではないか。『風と共に去りぬ』も物語の背景にある複雑な米国の歴史や社会環境、とくに黒人差別の歴史やその現状をよく理解して読まれてほしいと思う。


「風と共に去りぬ」のアメリカ
1996年4月22日第1刷発行
1996年6月20日第2刷発行


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PiTaPaで行こか!

今日は私鉄経由で大阪へ出たので、PiTaPaを使った。
そのまま、帰りはJRでピタッとした。

ICOCAでも、私鉄で使える。

ICOCAとPiTaPa。どちらか一つにしよう。


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2006.02.04

【ほぼ日手帳の秘密】

hoboniti techo no himitu ほぼ日刊イトイ新聞〔編著〕 山田浩子[編著]
出版 幻冬舎 発売日 2005.11
定価 \1,260 (本体 : \1,200)
ISBN  4-344-01063-9
bk1で詳しく見る

10万人が使って、10万人がつくる手帳。

ありそうでなかった「なんでもない日を大切にする」というコンセプトで誕生した、サイト『ほぼ日刊イトイ新聞』発の手帳「ほぼ日手帳」のオフィシャルガイドブック。使う楽しみが広がる一冊。

朝日新聞の書評欄「話題の本棚:手帳活用術」で紹介されていた本のうち、未読本はこれだけだと書いた。
しかし読まないのも気になるので、購入したもの。既読本3冊が、どちらかと言えば著名人に取材したものが多いのに比べて、これはまさに「使っている人」に取材して出来上がった本だ。
「e-Mailでの取材」などもあり、糸井氏も述べておられるようにインターネットありてこそ出来た手帳と言えよう。
また、手帳の素人達が寄り合って作り上げた手帳だとも言える。

本書は三部構成になっており、「1」は、糸井重里氏へのインタビュー。「2」が全体の4割ほどを使って43人の使用例。「3」では、ほぼ日手帳の制作ドキュメントが書かれている。

43人の方の使用例を見ると、この手帳は本当に自由だなという気がする。
きちんとした字でビッシリとページが埋まったものもあれば、絵日記のような使い方のもの。見取り図があるかと思えば、メモ書きだけをしている人もいる。

「1」で糸井氏が仰有っている『ちょっとした失敗だったらいっしょにたのしみましょう』が伝わってくるし、何となく使っている人同士の連帯感のようなものを感じるというのは、褒めすぎだろうか。

勿論自分自身でも違う評価もしているし、これが絶対にいいとも思わないが、手帳を個人の物語にしてくれるという点では、他の追随を許さないだろう。

『なんでもない日、おめでとう』 なにを書いても書かなくても、 なんでもない1日を特別な1日にする。 自分が主人公になる手帳。それが、ほぼ日手帳です。


尚、BK1では、現在取り扱っていない。始めて使う知人にこの本を贈ろうとしたときには、注文できたのだが。
Amazonでは購入可能。

takoさんの、『ほぼ日手帳の秘密』購入&新潮文庫の新刊にトラックバックさせていただきました。

ほぼ日手帳の秘密
2005年11月25日第1刷発行
2025年12月10日第2刷発行


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2006.02.03

節分と巻き寿司

あれはいつのことだったろう?ある年の節分の日、母が切ってない巻き寿司を買ってきた。節分には巻き寿司を丸かぶりするという話を、どこかで聞き込んできたらしい。

それ以来、節分当日には巻き寿司が登場し、恵方を向いて黙々と食するという習慣が出来た。
それは結婚しても変わらず、つれあいはひとこと言いたそうだったが、その習慣は子どもが出来ても続いていた。

「オニはーそとー」と大声で豆をまき、年の数だけ豆を食べる。実家では父が大声を出し、勢いよく豆を撒いていた。イワシの頭を軒先につるすことはしなかったが(ネコ対策)、イワシも食前にのぼっていた。

つれあいは、これに限らず風習を守って何かをするという事は子どもの頃からなかったようで、自分が色々な行事を持ち込むのを、半ば珍しそうに、半ば冷ややかに眺めていた。

節分に巻き寿司の丸かぶりというのは、大阪の商売人が考えついたものらしく、それが全国に拡がったという。
いや、それ以前からあったのかもしれないが、広まったのは商戦だと思う。福を巻き込むとか縁を切らないといった意味をこめているらしい。
ここ数年は、生協へ行っても予約勧誘が煩く、うっとうしい。

今は、こうした行事は一切しない。

しかし、節分が過ぎれば明日は立春。少しずつ春は近づいている。


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捨てる!スッキリ生活

第28週:冷蔵庫(冷凍庫・野菜室)

安全・清潔のために「捨てる」習慣を

いつ冷凍したか判らない挽肉。霜だらけの枝豆。付いてくる都度保管している保冷剤など。
野菜は生で食することも多い。より清潔を心がけるようにということで、飲料が入らない(註)今の時期にきれいに拭き上げておこう。野菜を生で転がしておかないように、専用袋に入れて保存する。

(註)夏には幾分増えるペットボトルの飲料や水は、野菜室に入れている。


【捨てる!スッキリ生活】索引→FC2ブログ

捨てる!スッキリ生活
2005年11月25日第1刷発行


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2006.02.02

松本清張【球形の荒野 下】

kyukeino koyo gekan 松本清張〔著〕
出版 文藝春秋(文春文庫)
発売日 1996.4
定価 \693 (本体 : \660)
ISBN  4-00-430442-3
bk1で詳しく見る

最後の「七つの子」には、泣ける。

合唱は波の音を消した。声が海の上を渡り、海の中に沈んだ。わけのわからない感動が、久美子の胸に急に溢れてきた。
気づいてみると、これは自分が幼稚園のころに習い、母と一しょに声を合わせて、亡父に聞かせた歌だった。

しかし、この時代背景を差し引いても、母親孝子の事をもう少し描いて欲しかった。あまりにも淡泊で淡々としている。孝子の目線で書かれた場面が一つもなかったような気がする。

場面が京都へ移ってからは、何となく偶然が多すぎる。
著者は、何故添田と野上顕一郎とを直接会わせなかったのだろう?
久美子は結局、何も知らないまま添田と結婚するのだろうか?

とはいえ、先の旅行中にこの後編を読んだのだが、この本に出てくる情景描写のなんと美しく懐かしいことか。かなり知っている奈良の景観も、よく訪れた信州の風景も、京都のたたずまいも、すべて日本の原風景とも言えるであろう。

本書のすぐあとに、「砂の器」が書かれていたのだった。

関連記事
松本清張【球形の荒野 上】(1月30日)

別冊宝島 松本清張の世界

松本清張 索引

球形の荒野 下
2003年7月10日新装第1刷
2005年7月15日第3刷


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2006.02.01

特急「スーパーやくも」

200601312219000.jpg
by モブログ

これは、出雲市駅から岡山まで乗った特急。出雲市から米子までは、往路と同じ山陰線を走る。さきの「出雲」が宍道に停車したのに対して、これは玉造温泉に停車。乗車駅では他に乗客はおらず、玉造温泉から乗車した男性客は、前の座席を廻して足を投げ出していた。米子からは少し増えたが、それでも乗車率は6割もいってなかったのではないか。

米子からは伯備線に入る。何年ぶりだろう。娘が2歳の頃、京都から山陰線で米子へ入り大山の麓で泊まった。帰途、この線を通ったのだった。

鉄路に沿っている日野川は、後ろへ流れていく。川沿いに走る線路、向かい側の田んぼと家。これも、自分の中での好きな風景だ。
米子から、岡山県に入っての新見までは1時間強ノンストップだった。山を越えると備中。川は高梁川となり、これは瀬戸内海へ注ぐ。倉敷から山陽線へ入って、岡山へ。2時間45分の旅は終わった。

このスーパーやくもは、ほぼ1時間に1本運行されている。途中で止まっていた普通列車は1時間に2本邸度か?高校生の通学列車の感があったが、いずれも満員だった。

岡山からの新幹線の速いこと!京都へ1時間少々で着く。こんなにもスピードを出さねばならないのか。始めから新幹線に乗車したときには感じなかったことだが、早く現実に戻れと急かされているようだ。
特急とはいえ景色を堪能できる位のスピードがちょうどよかった。景色を眺め、本に目をやり、疲れるとウトウトとしつつ、つかの間の非日常を堪能できたのだった。


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寝台特急「出雲」(1月31日)
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らんぷの湯

さて、出雲市駅に着いたものの次の汽車まではちょうど2時間ほどある。観光目的でないのでそんなに時間をとっておらず、どこかへ行こうという気にはなれないのでどう時間を過ごすか。

実はあらかじめ近くの温泉というのでググっていたのだった。それは「らんぷの湯」。駅から1分のところにあるという。
土曜日に電話で聞いてみたら、荷物はフロントで預かってくれるということだったが、出雲なまりらしい好感の持てる女性の応答だった>すぐに言葉づかいで判断する人 (^_^;)

(一応化粧も済ませているし)何となく面倒だし荷物をどうしようというのもあって、行ってみてから決めようかと外へ出る。
「駅の南口の前にホテルがあってと……。あ、あれかな?」

到着。フロントで荷物を預かってくれるし、中には貴重品入れの小さなロッカーもあるという。大人600円って安い。
朝のせいか、お客は全部で10人もおらず ゆったりとしている。
まさに名前通りランプの明かりのみで、夜はかなり暗いらしい。
檜の露天風呂が3つあり、湯は溢れている。濁り湯で底は見えない。ゆっくりと浸かる。夜汽車で何となく肩がこっていたので、まさに極楽。前面は庭で竹林になっている。列車の発着音や駅のアナウンスがかすかに聞こえてくる。
すっかりノンビリして上がってみると、1時間ほど経過していた。こんなにゆっくり入浴したのは、ここ何年もなかったような気がする。

駅内の食堂で出雲ソバを食べておみやげを買い構内へ。次の汽車「スーパーやくも」は、もう入線していた。

リニューアルしたということで脱衣所もきれいだし、お勧めの温泉です。

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