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2006.02.05

【風と共に去りぬ」のアメリカ】

kazeto tomoni sarinu no america 青木富貴子〔著〕
出版 岩波書店(岩波新書)
発売日 1996.4
定価 \620 (本体 : \590)
ISBN  4-16-710689-2
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著者の「デンバーの青い闇」を読んだのが、購入のきっかけ。そのまま10年近く(書棚で)眠っていたことになる。
サブタイトルを「南部と人種問題」としている本書が出版された1996年夏には、アトランタでオリンピックが開催されている。柔道でたくさんのメダルを、また有森裕子が銅メダルを獲得した大会だ。

本書は、アトランタを旅しながらたくさんの人にインタビューをすることで「風と共に去りぬ」を生んだ南部の土壌を描いている。

勝ち気なスカーレットの性格に惹かれながら読んだ、原作。ビビアン・リーの美しさに魅了された、映画。
それらの読み方・観方をある意味180度変えてしまうかもしれない。

多くのページに付箋を貼って読み返してはみても、それへの言葉は軽々には出てこない。あまりにも不勉強だし、この本は単なる入口であるのかもしれない。
数日前の新聞は、故マーティン・ルーサー・キング牧師の夫人コレッタ・スコット・キングさんの死亡記事を報じていた。

わたしは本書を通じて『風と共に去りぬ』を擁護しようというつもりもないし、また糾弾するつもりもない。勿論、この本は出すべきではないと主張しているわけでは、決してない。『ハックルベリー・フィンの冒険』もふくめ、歴史的に価値のある小説は、出版すべきではないというより、当時の状況や歴史をそこから学び取ることのほうがよっぽど重要なのではないか。『風と共に去りぬ』も物語の背景にある複雑な米国の歴史や社会環境、とくに黒人差別の歴史やその現状をよく理解して読まれてほしいと思う。


「風と共に去りぬ」のアメリカ
1996年4月22日第1刷発行
1996年6月20日第2刷発行


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