「金が全て」か?
最早旧聞に属する話かもしれないが、「金が全てだ」と言い放った御仁がいらっしゃったとか?
うーん、しかしスケールが違うなぁという話を思い出していた。本があったはずと思って探したのだが結局見つからず、記憶で書いている。
短編小説。
金持ちの息子が、悩んでいる。父親は金で解決できないことはないという。息子は恋に落ちているのだが、それを告白できない。相手は遠くへ行ってしまうのであまり時間がない。
ただ、最後の日を観劇で過ごすために娘を迎えに行った息子は、渋滞?に巻き込まれる。
両側も、後ろにも車(or馬車?)。自分たちが乗った馬車がなかなか進めず、若者達はそこで長時間話が出来る。二人は気持ちを確かめ合う。
ところで次の日、父親の元を訪れた男が、父親からたくさんの謝礼金を貰う。ドライバーや交通巡査?をも買収して渋滞を引き起こしていたのだ。
最後のオチが「金で解決できないことはない」といったニュアンスだったような。
オチがきちんとあるところ、オー・ヘンリーかもしれない。
正月に「古畑任三郎」を見たときも、スケールが違うなぁという印象を持った。
コロンボと古畑。出てくる一流人(の犯人)が、コロンボでは半端じゃないのだ。
上の短編もかなり昔の話だが、でもというかだからというか、フーンと思って読んだような記憶がある。
だからどうだという話ではないが……
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コメント
こんばんは、ぞふぃです。
>「金で解決できないことはない」
これ結構真実だと思います。道具としての「金」は、それが巨額であればあるほど、とてつもなく有効なものですから。
でもそれはあくまで道具や手段としてであって目的ではない。
このお話においても、彼女との話し合いの時間はお金で買えても、彼女自身の心は買えないわけですものね。
ひょっとしたら、かの御仁はその辺を勘違いされたのかな、そんなことを拝読して考えました。
含蓄の深いお話を、ありがとうございました。
投稿: ぞふぃ | 2006.02.11 18:22
ぞふぃさん、お早うございます。
∥あくまで道具や手段としてであって目的ではない。
そうなのですね、何でも効率主義でいくと、心まですさんでいくようで怖いです。
投稿: 涼 | 2006.02.12 09:14