カラフト犬、タロとジロ
朝日新聞BEの「サザエさんをさがして」は、タロ、ジロ残した負い目を感じた
動物好きの長谷川町子さんだから、南極越冬隊のカラフト犬置き去り(58年)は、ショックだったに違いない。長谷川さんに限らず、誰もがショックを受けたと思う。永田隊長(だったかな?)宅には脅迫状が届いたという(これに対して自分は、動物を好きな人のする行為ではない等と書いた覚えがある)。
それだけに、一年後のタロ・ジロ生存のニュースには皆が感動した。発見半年後に出版された、児童文学作家藤原一生さんの実録風の「タロ・ジロは生きていた」には、再会場面がこう記されている。
「2頭が背を丸めて氷原をかけてきた。犬と、人間が、速力をもって接近した。犬に抱きつくと、黒々とした毛に顔をうずめた」高倉健主演で「南極物語」という映画にもなった。感動の再会シーンは、しかし事実とは少し違うらしい。
最初にタロ・ジロに再会した当時の越冬隊員だった北村泰一・九州大学名誉教授は『フィクションの方が独り歩きしていました』と仰有っている。
北村さんは、映画でもアニメでもいいから、あの時の事実をしっかり残しておきたいと思っていらっしゃるという。
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コメント
そうですね、当時の感動を思い出しました。
宗谷がソ連の砕氷船に助けてもらったりもしました。
長く生きていると、良い思い出も多いのではと思ったりします。いやな事ももちろんですが。
投稿: sine_wave | 2006.04.24 20:34
sine waveさん
∥宗谷がソ連の砕氷船に助けてもらったりもしました。
そうそう、そんなこともありましたね。
良い思い出を、伝えていきたい思いもあります。
投稿: 涼 | 2006.04.25 08:27