ダ・ヴィンチ・コード 下
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ダン・ブラウン〔著〕越前 俊弥〔訳〕 出版 角川書店(角川文庫) 発売日 2006.3 定価 \580 (本体 : \552) ISBN 4-04-295505-3 bk1で詳しく見る |
暗号解読官でもある館長の孫娘ソフィーは、祖父が自分だけにわかる暗号を残したことに気付く…。信じがたいキリスト教の闇の歴史が浮かび上がる問題作。
19日から読み始めて24日読了。全然読めなかった日もあったから、一気に読んでしまったとも言える。それだけ興味深いことも多かった。
キリスト教関係の団体からクレームが付いたとか、ツアーまで組まれているとか、映画の公開とも相まって話題には事欠かないが、殆ど知識がないだけに、どれくらい真実なのか判断に苦しむ。
ミステリとしては、今一つの感がある。伏線の張り方(と言えるか?)が見え見えなのと、視点がフェアでない点。読者に正当に挑戦するには、視点をいつも一つにしておくのがフェアではないか。
導師が、『自分の顔を知っているのはお前だけだ』という辺りで本当の黒幕が見えてくる。が、やはり幾つか矛盾もあり、一つずつあげていくとおかしなことになるような気がする。
いずれにせよ、長すぎる。映画だけでも楽しめる長さでよかった。ルーブル美術館で撮影されたという、映像で楽しめる部分も多いので、映画はお勧めかもしれない。しかし、その後で本書を読むと、つきあいきれないかもしれぬ。
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平成18年3月10日初版発行
平成18年3月30日3刷発行
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