【ダ・ヴィンチ・コード】
ダ・ヴィンチ・コード 上 | |
ダン・ブラウン〔著〕越前 俊弥〔訳〕 出版 角川書店(角川文庫) 発売日 2006.3 定価 \580 (本体 : \552) ISBN 4-04-295503-7 bk1で詳しく見る |
ルーヴル美術館長が死体で発見される。その夜館長と会う約束になっていたハーヴァード大教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められた。その死体は、ダ・ヴィンチの最も有名な素描を模した形で横たわっていた…。
ラングドンというのはシリーズ物の主役らしい。ということは、あえなくいなくなってしまうのではないのだろう。
帯に映画のシーンが掲載されているが、もう一人は颯爽と登場したフランス司法警察の暗号解読官ソフィー・ヌヴーだろうか。
世界的なベストセラーということだが、一切の予備知識はない。
キリスト教についても、殆ど無知といってよい。
この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、全て事実に基づいている。と書かれているが、そういったことを無視して本書を読む限り、単にサスペンスといっていいだろう。それも、中巻・下巻が未読なので何とも言えないが、周到に練られたものとは言えないような気がする。
メインは、暗号解読なのだろうか?
時々過去へ遡り、登場人物について語っていく。それはある意味冗長でもあるのだが、人物像を浮き上がらせるのには効果的だ。
ダ・ヴィンチ・コード 中(25日記) |
ダン・ブラウン〔著〕越前 俊弥〔訳〕 出版 角川書店(角川文庫) 発売日 2006.3 定価 \580 (本体 : \552) ISBN 4-04-295504-5 bk1で詳しく見る |
フィボナッチ数列、黄金比、アナグラム……数々の象徴の群れに紛れたメッセージを、追っ手を振り払いながら解き進む二人は、新たな協力者を得る。(紹介文より)ロバート・ラングドンとソフィー・ヌヴー。二人の逃避行のつづき。 その逃亡中に、本書のメインであるダ・ヴィンチ・コードの絵画の謎・聖杯伝説などが解き明かされる。しかし、[最後の晩餐]の「不思議な手」は、単に左側の人物のものではないのか?
途中で、関係者らしい人物が特定できるが、この巻の最後部分でそれが明らかになる。ということは、まだ下巻があるので、一層の展開があるのかもしれぬ。
しかし、少し気になった箇所。フェアな書き方だとよいのだが……
目を閉じ、ベズ・ファーシュガどうにか事態をおさめてくれるよう祈りを唱えた。
奇跡をお与えください。数時間後にそれが起ころうとは思いもしなかった。
飛行機の後部では、レミー・ルガリュデがエンジンの騒音に耐えながら懸命に耳を澄ましていたが、客室の話し声はまったく聞こえなかった。
Tompeiさんの『ダ・ヴィンチ・コード』(ダン・ブラウン)に、トラックバックさせていただきました。
ダ・ヴィンチ・コード 上
平成18年3月10日初版発行
平成18年3月30日3刷発行
ダ・ヴィンチ・コード 中
平成18年3月10日初版発行
平成18年3月30日3刷発行
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コメント
トラックバックありがとうございます。
文庫は上中下の3巻なんですね(単行本は上下2巻)。まだ途中の涼さんに言うのはどうかと思いますが、私の印象では、後半はちょっと失速気味だったような記憶があります。涼さんは違う感想を持たれるといいのですが……。
この小説は、サスペンスや謎解きよりも、ダ・ヴィンチと聖杯を絡めた題材の勝利という気がします。
投稿: Tompei | 2006.05.24 17:44
あ、まだ途中ですが、サスペンスとしては少し興ざめですね。矛盾が多すぎます。
また、伏線というか それも見え見えですし。
∥ダ・ヴィンチと聖杯を絡めた題材の勝利という気がします。
まさにそうですね。そして、(色んな意味での)観光協会?の!
投稿: 涼 | 2006.05.24 18:33