大原照子【55㎡の暮らし替え】
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大原照子〔著〕 出版 講談社(講談社文庫) 発売日 1996.1 定価 \560 (本体 : \533) ISBN 4-06-185909-9 bk1で詳しく見る |
キッチンは百歳まで働ける遊びの空間に、リビングを念願の書斎に、バスルームは清潔、快適空間に…。夢のお城ができました! リフォームはしたいけれど、なかなか腰が上がらない人におすすめの一冊。
まさに、夢のお城。当分は関係ない話だ(と思う)が、うっとりと眺めているだけでも楽しい本。
3年前、出張先のロンドンで突然歩けなくなって、現職を引退することを決意。ゆるゆると好きなことだけをして暮らそうと決心された。そして、家のリフォームに取りかかられたのだ。
といっても、シルバー仕様ではなく、スローライフに合った住まいをというポリシーで。
リフォーム前の、16畳ほどの居間に布団を敷いて就寝んでおられるのが素敵だなと思っていた。今回のリフォームでは、小部屋を作ってそこで就寝するスタイルに替えられた。
そして、徹底しておられるのが、必要以外のものを持たないということ。
狭い家にこそムダな空間が必要だというお考えで、その為に収納部分を削っても、空間の贅沢さを採られた。
ブルーを基調とした台所は、必要な道具が必要なときに取りだせるようになっている。キッチンは百歳まで働ける遊びの空間と考えていらっしゃる著者らしい場所だ。
イスや食器類を始め、全て厳選して集めてこられた。それらに囲まれて、照子さんは素敵に年を重ねていかれるのだろう。
敢えてシルバー仕様にしないと言って担当者を戸惑わせた著者は言う。
21世紀は、百歳なんて軽いのです!特に女性は。それと、シルバー仕様にはしないという意味は、現在の身体的なもろもろの能力を、ずっと持ち続けたいという願望があるから。(中略)
自分で自分を甘やかしてはいけないのです!
55㎡の暮らし替えスローライフの舞台作り
2005年10月16日第1刷
2006年2月17日第6刷
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コメント
キッチン・・・。
もっとも何とかしたい空間です。
なのにいつまでたっても腰があがりません。
我家におけるココは「暮らしの生活習慣病エリア」の代表空間です。(^_^;)
投稿: kuro-mama | 2006.05.11 09:16
素敵な空間だったら、おいしい料理が出来るのにと思うのですが、これは本当は腕の問題かしら?
夢の空間にしたいですね!
投稿: 涼 | 2006.05.11 19:02