浅田次郎【蒼穹の昴 3】
蒼穹の昴 1 | |
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浅田 次郎〔著〕 出版 講談社(講談社文庫) 発売日 2004.10 定価 \620 (本体 : \590) ISBN 4-06-274893-2 bk1で詳しく見る |
落日の清朝には、領土を分割せんと狙う列強の牙が迫っていた。科挙進士の友とも別れ、西太后の側近となった宦官の春児は、野望渦巻く紫禁城で権力をつかんでいった…。
これまでの人情劇から一転して歴史劇へ、俄然面白くなってきた。
一国が滅びるとき、言い換えれば新しい国が生まれる前夜のことは、物語としては面白い。日本でいえば、戦国時代や維新前にあたろうか。
李 鴻章、呂后や武則天と並び評される西太后らが表舞台へ登場。西太后については、色々な逸話があるが、この辺りは、もう少し中国史を学んだ方がよさそうだ。
春児の語る西太后像は、やはり小説の世界であろう。
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蒼穹の昴 3
2004年10月15日第1刷発行
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