蒼穹の昴:譚嗣同のことなど
「蒼穹の昴」でも高潔な人物として描かれていた譚嗣同は、実在の人で五人の同士と共に戊戌の政変で処刑された。
逃亡の勧めを断り、「改革の礎になる」と自ら捕らわれ処刑されたという。
その時の言葉。
「各国の変法は流血によらずして成功したものはない。中国では、変法のために血を流したもののあることを聞かぬ。請う、嗣同より始めん」
人物高尚にして、早くから回族の師について武術を学ぶなど実行を尊ぶところが後進に慕われていたという。
また架空の人物ではあるが、主人公春児は最後の宦官小徳張が、同じく主人公の一人梁文秀(史了)は日本に亡命した梁啓超がモデルではなかろうか。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 佐々木譲【遥かな夏に】(2025.02.13)
- コマkoma【軍人婿さんと大根嫁さん 2巻】(2025.02.12)
- 江上先輩と火村准教授(2025.02.11)
- 金原ひとみ【ナチュラルボーンチキン】(2025.02.10)
- 渡辺明九段(2025.02.09)
コメント
蒼穹の昴の譚嗣同に関して浅田次郎さんが書かれた、
「これ以上、何を望むことがある…」この言葉が、
彼の人間すべてを表しているように思います。
しかし、徹也さんが書いておられる実際に残された彼の言葉
「各国の変法は流血によらずして成功したものはない。中国では、変法のために血を流したもののあることを聞かぬ。請う、嗣同より始めん」
この気持ちを持って自ら捕らわれ処刑された…
これは凄いですね。
投稿: 西浦達雄 | 2024.06.26 12:00
西浦達雄 さま
こんな古い記事に反応頂き、恐縮です。
当時【蒼穹の昴】を夢中になって読んでいたことを思い出しました。
ありがとうございました。
投稿: 涼 | 2024.06.27 14:11