【神はサイコロを振らない】
神はサイコロを振らない | |
大石英司〔著〕 出版 中央公論新社(文庫) 発売日 2005.12 定価 \620 (本体 : \590) ISBN 4-12-204623-8 bk1で詳しく見る |
かつて忽然と消息を絶った旅客機が、今、還ってきた。しかし68名の乗員乗客にとって、時計の針は10年前を指したままだった…。歳月を超えて実現した奇跡の再会、そして旅立ちの物語。
今年の1月から3月まで放映されたテレビドラマでは、登場人物の設定がかなり変わっているようだ。原作通りの名前でも、違う人物の役どころになっているのもある。
結局奇跡は起こらなかった。突然行方不明になり、10年後に甦った乗員・乗客たちは、再び消えてしまう。
しかし、この10年間は、遺族にとっては長かった。それぞれのドラマがあった。
消えたはずの家族が突然戻ったことでのとまどいとそのことで生まれる新しいドラマ。
最終部分より
神はサイコロを振らない……(中略)だが、神は、ほんのちょっと悪戯心を起こしたのかも知れないと思った。大事なものを奪われて道に迷っていた人々に、家族が再生するきっかけを与えてくれたのだ。
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神はサイコロを振らない
2005年12月20日初版発行
2006年2月20日4刷発行
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