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2006.07.19

奥田英朗【イン・ザ・プール】

イン・ザ・プール
イン・ザ・プール 奥田英朗〔著〕
出版  文藝春秋(文春文庫)
発売日 2006.3
定価 \500 (本体 : \476)
ISBN  4-16-771101-X
bk1で詳しく見る
どっちが患者なのか? トンデモ精神科医伊良部の元を訪れた悩める者たちはその稚気に驚き、呆れ…。水泳中毒、ケータイ中毒、ヘンなビョーキの人々を描いた連作短篇集。
奥田英朗は、以前「最悪」をチラッと読んで嫌悪感を抱いて以来避けてきた。 この伊良部先生シリーズは面白いとどこかで聞いて、何気なく購入。

これには、五編の短編が収録されている。
主人公は、当然神経科の患者である。真面目すぎた会社員。自意識過剰なコンパニオン。中学時代に登校拒否を経験している高校生。優秀なルポライター。

最初のうちは、面白いことは面白いがあまり夢中になれないなと思っていた。シリーズ物だとしても、本書一冊で充分な気がした。
それが、四つ目の「フレンズ」あたりから何だか侮れなくなってきた。本当はネクラな高校生が精一杯明るく振る舞って友だちと繫がっていないと不安になっている。その為の手段がケータイなのだが、妙に現実味がある。

変わった治療をする伊良部先生だが、マユミちゃんこと看護婦もただ者ではない。
どうやら、伊良部先生の術中に陥って、次作も読むことになりそうである。


イン・ザ・プール
2006年3月10日第1刷
2006年6月10日第5刷


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コメント

おはようございます。

伊良部センセのシリーズは軽い軽すぎるけど、肩が凝らず、悪い人も出てこないので楽しく読めますね。こういうのも時には良いかも^^

空中ブランコはお読みになりましたか?反社会的な行為がでてきて、まずいんじゃないの・・とも思うんですが、小説の中ってことで、どうぞ。最新刊町長選挙は伊良部先生ちょっと控えめですが、これはこれで面白かったです。

と、やっぱり

>伊良部先生の術中に陥って、次作も読むことになりそうである。
ですね^^;

投稿: 桜桃 | 2006.07.20 08:52

「空中ブランコ」も「町長選挙」も、文庫化はまだですよね。

∥悪い人も出てこないので楽しく読めますね

ああ、そうなのか! 納得です。たまにはこういう本でニヤニヤしたいのかもしれません。
でも「最悪」からはイメージできないわ。

投稿: | 2006.07.20 14:22

涼さん、こんにちは。実は奥田英郎の作品は割りと読んでいるかもしれないnofumoです。

「空中ブランコ」・「イン・ザ・プール」両方読みました。「町長選挙」にも伊良部先生が登場するのですね。知りませんでした。読んでみたいです。

伊良部先生は登場しませんが、「サウスバウンド」の前半には思わずほろりとしました。

「最悪」も読みましたよ。好き嫌いがありそうな作品ですね。私は「邪魔」のほうが面白いと思いました。

この作者の長編小説は後半のもって行きかたに賛否が分かれるようですよ。

投稿: nofumo | 2006.07.21 17:21

nofumoさん、

奥田作品は初めてです。今回は面白かったのですが、「最悪」の印象が最悪だったので……

でも、たとえば宮部みゆきも「模倣犯」を最初に読んだら嫌いになるかもしれませんね。

投稿: | 2006.07.22 17:32

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